森野君の日記について
これは私(沢渡と申します)の中学時代の友人だった、森野君の日記を掲載したものです。
※当方、神奈川県在住の50代。妻と2人の子どもがおります。
簡単に森野君と私の関係について説明しておきます。
彼との出会いは中学1年生の時です。
私たちが通っていた中学は島根県に人口約70人のある村にありました。
私たち一家は私が13歳の時にこの村に引っ越してきました。
母がかねてから田舎への移住を希望していたこと、それから私が小学校で起こした問題が理由でした。
全校生徒8人、小学1年生から中学3年生までが通う学校で、
同い年の森野君と友達になるのには時間はかかりませんでした。
13歳から15歳までをその村で過ごし、母が亡くなったこともあり、
父と私は島根県松江市に引っ越しました。
それっきり森野君には会っていません。
しかし9年前、私の元に森野君の日記らしき物が届きました。
差出人は森野君本人、なぜこんな物を送ってきたのか聞きたくとも、
郵送物に差出元住所は書いていませんし、連絡先も分からないので知る方法はありません。
なぜ私の現住所が分かったかも不明です。
届いたこの日記らしき物をどうするべきか悩みました、
9年悩みました。
もうこの重責に耐えるのは辛くなり、こちらに投稿することにしました。
知り合いに見せることはできなかったので、匿名で投稿できるこちらを選ばせていただきました。
小説ではありませんが、小説として読んでいただいて構いません。
森野君、私含め出てくる人物の名前は仮名となります。