餃子も大好きな私の最大の失敗談
皆様こんにちは。黒星★チーコです。
先日カレーにまつわる最大の失敗の想い出をエッセイにしました。結構皆さま同じような体験をされているようで皆さまから「あるある」「うちは豚汁でやった」と感想を頂きました。
今日は調子に乗って、餃子にまつわる失敗を語ります。果たして「あるある」なのでしょうか。
お付き合いくだされば幸いです。
私はカレーほどではありませんが、餃子も大好きです。
中でも実家の餃子レシピが好きです。父や弟には不評なのですが、7対3の割合で野菜が多くて肉が少なめ。
これだけ野菜たっぷりな餃子は外食や冷凍食品でもなかなかみつかりません。焼いても水餃子でもさっぱりと食べられ、歯ごたえもシャキシャキです。
具はキャベツか白菜に、ニラは絶対に必要です。お肉は豚ひき肉。ショウガをすりおろして入れます。
キャベツか白菜は刻んでさっと塩ゆでし、水気をしっかり絞ります(※)。
粗熱を取っている間にひき肉にショウガや調味料を入れて練り、細かく刻んだニラを入れます。そこに粗熱の取れたキャベツか白菜を入れ、よく混ぜて餡の完成です。
(※オリジナルレシピは上記の通りなのですが、ゆでて絞ると栄養や旨味がかなり出てしまう気がします。最近の私は塩を振ってレンチンし、軽めに絞るようにしています。でも軽すぎると餡が水気でべちゃべちゃになるので加減が難しいです)
ところで皆さま、売っている餃子って安くないですか?
町の中華料理屋さんで注文しても一人前500円以内のところが多いですし、安定して美味しい味●素の冷凍ギョーザなんて12個入りで200円台とかですよね。
今色々なものが値上げの波に飲み込まれていますが、ついこないだまで特売の時は198円+税とかでした。
世にある大抵の料理は手作りすれば買うより安いはずなのに、餃子は餡を手作りしてもそのコスパを大きく超えることが難しいんです。せいぜい同じくらい。
ひき肉を鳥肉に変えれば安くなりますが、売っている餃子は豚肉使用が殆どですよね?
これでは私のように自分好みに野菜たっぷりで作るなんて理由でもない限り、冷凍食品の餃子を買ってきた方が包む手間も無くて良いと思いませんか?
何故、餡を手作りしても安くならないのか。勿論売っている側の企業努力もありますが、わかりやすい答えは「餃子の皮」なのです。
餃子の皮、大体スーパーで30枚100円+税で売ってます。スーパーによってはもっと高いです。我が家は皆大量に餃子を食べるのでいつも50~60枚を買います。これだけで200円+税です。
でも皮の材料って、小麦粉と塩と水だけなんですよ!
めんどくささはありますが、皮まで手作りすればコストはどーん!と下がります。多分30枚分の皮は30円以下では無いでしょうか。
詳しいレシピはググって頂ければ出てくるので簡単に書かせていただくと、小麦粉は薄力粉と強力粉を1対1で使用します。
中力粉というのがありますが、それなら混ぜる必要も無し。中力粉(商品名は「たけ」等です)は用途が少なくて売れないのか(?)稀にワゴンセールに入っていると私はウキウキして買います(ピザ生地も作れますよ)。
これに塩とお水(お湯)を加えて捏ね、寝かせてからまた捏ねて小さく分け、一枚ずつ伸ばして餃子の皮にしていきます。
注意点としてはあまり綺麗な丸い形にしようと頑張ると、皮の一部が薄くなってしまい包む時に破ける原因になります。
なので形よりも厚さが均等になることを意識した方が良いと思います。四角くても楕円でも、包めば餃子になるもんですw
それともうひとつ。できれば複数の人間で作業をした方がいいです。
最初の10枚くらい皮を作ったら、後は皮を作る人と包む人を分担し、同時進行で作業をしていく。ある程度の個数を包んだら、どちらかの人間が焼きに入る。
何故かというと、手作りの皮って一枚ずつ伸ばした後は素早く扱った方がいいんですよ。時間を置くと包みにくくなったり、包んだものはすぐに焼かないとデロデロになってしまう。
ひとりで作業する場合は、皮に打ち粉を多めに振りつつ乾燥しないようにラップをかけましょう。
そしてコンロの側に立ち、包んだものをそのまま油を塗ったフライパンへin!
フライパン一杯になったら、一旦包む作業は止めて焼きに入る……って感じですね。
ここまで書きましたが、これだけ時間や手間がかかるので、やっぱり買った方が良いかもしれませんw
連休だけど何処にも出掛けなくて暇だ~なんて時に家族で餃子を作るぞ! というコミュニケーションの一貫なら非常にお薦めです。
夫婦や親子で力を合わせて作った餃子を焼いたり茹でたりして、出来立てを皆で味わう一体感や達成感はとても良いものです。
さて、ここまで読んでくださった皆さま。
このエッセイは私の「餃子にまつわる失敗談」でございます。
今のところ何処にも失敗はなく、ただコストとレシピについてしか書かれていません。何処に失敗が潜んでいると思いますか?
以前、家族皆で力を合わせて作った餃子は羽根も小さく付き、見た目は完璧でした。
目をキラキラさせて眺める子供。ニコニコの夫。
「いただきまーす!」
ふたりは早速食べ始めます。私はその様子を眺めながらいつものように「美味しい!!」が出ると思っていました……が。
ふたりとも、しゅん、となったのです。
本当に一瞬でしゅん、です。黙々と餃子を咀嚼するふたり。漫画なら背景に縱線が幾つも描かれている(ちび●る子ちゃんとかの)あの感じです。
私はその態度を疑問に思いながらもひとつ食べて理解しました。
……ちょっと甘い。
私の失敗とは、非常にベッタベタな大失敗でした。
餃子の皮を作る時に、塩と砂糖を間違えたのです。
兼業主婦歴十何年、それ以前の独り暮らしや実家で料理を作っていた全ての年月を振り返っても、塩と砂糖を間違えるなど初めての大失敗でした。
間違えたのは餃子の皮だけで餡は塩が使われていたので、甘味はそれほど強いわけではありません。食べようと思えば食べられます。
でも美味しくない。じんわりと甘味が効いてきて美味しくない。
何故なんでしょうね。肉まんの皮とか砂糖が使われていてほんのり甘いじゃないですか。なのに餃子だと合わないのは不思議です。
でも、もしもお店で注文してコレが出てきたら間違いなく二度とそのお店には行きませんし、なんだったら「餃子が変化球過ぎて私の口には合いませんでした」って口コミ書いちゃうレベル。
斯くして、苦労して作った餃子を食べて一体感と達成感を獲る筈だった私達家族は、とっても悲しい晩餐と、山盛りで50個程皿に残った餃子を眺める時間を得たのでした。
「……ごめん……」
それ以来も我が家では餃子を作りますし、皆で包みます。全員餃子が大好きです。
ただ、コストを下げようと思って皮を手作りしようと私が言うと必ず家族に反対されます。
「もう絶対に塩と砂糖を間違えないから!」と言うのですが……首を横に振られるだけです。
この間綺麗に焼けた餃子です。
皮は勿論スーパーで買ったものですw
お読み下さりありがとうございました。