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穏やかな日常  作者: 代理人涼子
海津稔が抱える書籍
8/13

嘘の是非 

彼の話をしよう。


彼は、

海津(かいつ)(ミノル)は、嘘を好み嫌った。

その中にある真実を見出すのに

面白さを魅入られて

権力者や勝者にとって

都合の良い方角に

捻じ曲げられ飾られた歴史と

数多の考察材料の多さに

頭を抱え込み、

頭痛を起こすほどに

怒りを覚え、

楽しむ悪癖に慣れる位に

彼は、性格も曲がっていた。


狭い自室に篭もり

椅子に深く腰掛けて

考える彼の手には

シャーペンが握られて、

ルーズリーフに文字を書いていた。

俺自身も感じることはある。

時折、空気が変わるときがある。

修羅場、癇癪、大暴れ等の際に

発生する空気では無い。

特定の場所や

不特定の人が出入りする場所で

空気が変わるときがある。


それは神社や

ホラースポットと言われてる

場所の前でも

何となくは分かってしまう。

心霊は嘘。

嘘だから心霊は面白い。

逆に心霊が本当なら、

薄ら寒いでは、ないか。


その違和感と向き合うのに

小説を読み、

言葉に出来ない違和感を

回りくどいながらも文字にする。

在り来たりな表現になるのは

在り来たりな本を表現を

見慣れて馴染んで

俺にも分かり易い文字だから

在り来たりに行き着く。と思う。


行き着く、なら、

既に答えを書いているのか?


神社や

ホラースポットと言われてる

場所の前でも

空気が違う事を俺は、知っている。

なら、なら、なら

彼は心霊を否定しようと、

ペンを持って、書いてる。

だが、遠回しの肯定に繋がって

苛立つように

全部文章に線を引き

シャーペンを机に置いて

衝動的にルーズリーフを丸めて

小さなゴミ袋に入れて

すぐに結んで閉める。

そして、大きなゴミ袋へ

投げ込むように

勢いを付けて放り込んだ。


「何でだよ。

嘘だろうが、嘘だから

ゲームも漫画も小説も面白いだろ。

本当なんて、何所にもないだろう!!」


すぐ傍の本から

習慣のように

資格取得の勉強を始めようとした。

気分を変えるように

彼は現実から逃避を始めた。

彼にとっては

これが今の日常で

考えも思考も

その日の気分によって変わり

性格も卑屈、前向きと変わるから

悪癖と言えば悪癖である。


そんな彼は就職活動は終わっており

就職が内定した一人である。

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