ゲームスタート
良く、アニメや漫画などで登場人物が死の窮地に達したとき、他の人間を犠牲にして生き残ろうとする場面がある。そして、黒幕らしき人間が「これが貴様の本性だ!!」と叫ぶシーンもたくさんある。本当にこれが【本性】なのだろうか
否、俺はそう思わない。
自分が危機的状況になったとき、生き残ろうとするのは【本性】ではなく、人間としての【本能】なんじゃないかって。この理論で行くと人間の本性はどこにあるのか?と、思うはずだ。
答えはいたってシンプル。【日常】にこそ人間の本性がある。と、俺は思う。
行きたくもない学校に行き、いつもの友達と他愛もない話しをして、部活が終われば家に帰る。社会人の人なんかは、仕事に行き、たまに上司に怒られ、そして定時になったら家に帰る。(定時に帰れない人もいるけど)たまに、友達とご飯に行ったり、コンビニで自分へのご褒美にプリンを買ったり、そんな【日常】にこそ人間の本性はあるんじゃないかと俺は思う。
これを創大や将に話したら聞く耳すら持たなかった。それどころか、「今日の放課後カラオケ行く?」などと、関係ない話しをしていた。まあ、こんな訳のわからない話しをする俺にも責任はあると思うが、、、
まあ、そんな感じで窓の外を眺めながらいつもそんなことを思う。
「おい、海里聞いてんのか。なあ、海里!!」
「・・・なんだようるさいな!!まだ朝の5時だぞ!」
俺は、だるい体を起こして今の状況を確認する。周りには創大、大翔、りん、ねいな、そして・・・あれ?将がいない、、、。って、あいつこんな状況でどこ行ったんだよ。
「おい、海里!!将がいねえんだよ!!」
「何言ってんだよ創大。将ならトイレとかにでも行ったんじゃねえのか?」
「それが~、私たちで探したんだけど~どこにもいないの~」
ねいなの声のトーンが一つ下がっていることから本当の話だということが分かる。
・・・俺は、最悪のパターンを想像してしまった。
「ま、まさかあいつにでもさ、さらわれたんじゃ・・・」
「んなわけねえだろ!!」
「ヒィッ!!す、すみません、、、」
「やめろよ!!りんが怖がってるだろ」
悪いと思ったのか創大は頭を下げて謝った。だが、本当にあいつに連れ去られたのならもう、将は、、、考えるだけで吐き気がする、、、
「でも~本当に将が連れていかれたとしたら~、、、」
創大は一瞬怒鳴る素振りを見せたが、さっきのことを思い出し、すぐに冷静さを取り戻す。
「もし、そうなのだとしたらここも危ないのではないですか?」
「ど、どういうことだよ大翔」
「もし、将さんが連れ去られているとしたら居場所がばれているということです」
「ってことは俺たちも逃げねえとまずくねえか?」
「そういうことです」
「って言ってもどこに逃げるんだよ」
「この家には地下がありました。一旦そこに隠れて今後の行動について話し合いましょう」
俺たちは、頷く素振りも見せぬまま大翔が見つけたという地下へと走り出した。
俺たちは今、将の実家に行くべくみんなで電車を待っていた。ただ一人を除いて。
「将くん遅いね~。電車来ちゃうよ~」
「将のやつ何してんだ!!置いてくぞ!!だからチビなんだよ!!」
お前も身長変わらないだろ!というツッコミは心の中にしまっておくか。それにしても、将がいないと実家までの道のりやらわからないから早く来てほしいな。次の電車まで待つという作戦もあるが、1日に4本しか通らないのだ。本当にド田舎のようだ。
「ごめーん、待ったーー?」
「待ったーー?じゃねえだろ!どんだけ待たせんだよ。だからお前はチビなんだよ!!」
「んだと!!遅れてきたこととチビは関係ないじゃないか!それと創大と僕は身長変わらないからな!」
「ああ!!ヤンのかー!!このチビが!!」
「受けてたとうじゃないかこのチビ!!」
まったく、こいつらは一日に一回喧嘩しないと死んじゃう病気にでもかかっているのだろうか。まあ、これも一つの日常か。
「ということで将さんが来ましたので、バスに乗ります!皆さん切符は持ちましたね」
そんな大翔の言葉には誰も反応せず、今後の撮影に皆胸を躍らせていた。
「そうえば~、将君の実家ってどういうところなの~」
「・・・それが、俺もあまり知らないんだよなあ」
「どういうことだよ将」
「僕の実家は名前のない村らしいんだよ」
「何言ってんだよwそんな村あるわけねえだろ」
確かに創大が言う通り、そんな村聞いたことも見たこともないな、、、あるとしたら、漫画の世界くらいだな。
「僕も詳しくは知らないんだけど、昔お母さんが話してくれたんだ。その時少し怖くなって、それから実家に行くのはやめたんだ」
「おいおい、将はやっぱり心の小さいんだな」
「う、うるさいよ昔の話だから。今は余裕で行けるし!」
「なんだよ、めっちゃビビってるじゃねえかwやっぱチビだな!!」
「だ、黙れよ創大!!こ、このハゲが!!」
「止めてください。ここは電車の中ですよ」
創大と将はお互いに目が合わないように反対方向を向いて座ってしまった。こ、こいつら子供すぎだろ、、、今の小学生でもこんなことしないぞ。
「そろそろ着くみたいだよ~」
俺たち男性陣の一個前に座っていた、ねいなとりんが首だけこちらに向けそう伝えてきた。
名前は、、、戸沢村と書いてある。地名には詳しい俺だが、そんな村は聞いたことがない。っていうかここはどこなんだ?かれこれ電車で3時間は乗ってたぞ。
「おい、海里降りるぞ、何してんだ!」
「あ、ごめんごめん今行く」
俺は電車から降り、あたりを見回してみることにした。だが、周りは杉の木やら田んぼやらと緑一色に染まっていた。田舎とは聞いていたけどここまで田舎だと逆に怖いな、、、
「確かこっちの道を道なりに歩いて30分のところにあるはずだよ」
だが、将の指の先には道らしき道がなかった、、、まさかとは思うが田んぼと田んぼの間の道を歩くのか、、、?
「男性陣~ぐずぐずしてると置いてくよ~」
そういって、将の後ろを何の迷いもなく歩いていくねいなとりん。
「おいおい、嘘だろこんな細い道歩くのかよ。人一人分の道しかないぞ」
「・・・この道には少し驚きましたが、私たちも将さんの後ろをついていきましょう」
あれから50分は経っただろうか、周りの景色は全く変わらず田んぼと杉の木で視界は満たされている。今日の気温が18度とそこまであつくないので汗はあまりかかない、それだけが唯一の救いだ。
確か将は30分で着くといっていたな、、、、もう少しで2倍だぞ。
「あ!見えてきた!あれが俺の実家だよ!」
「まじかよ。くそでけえなあ!」
「ホントだ~大きいね~」
確かに将の実家は予想以上に大きいものだった。屋根は瓦でできており、敷地は200坪はあるだろうか外は塀で囲まれており、俺たちの目の前には門が立っている。今ではない建築方法だ。
そんな大きい家を見て唖然としていると家の中からおばあちゃんらしき人物が現れた。
「こんなとこで突っ立てないで中に入んな」
「おばあちゃん!!」
ということは、この人が将のおばあちゃんらしい。なんというか優しそうな方だ、、、
「将ちゃんじゃないの大きくなったね~将ちゃんのお友達もここまで来るのに時間かかったでしょう~中で休みな」
そういって俺たちは家の中へ案内された。床はほとんど畳でできており、廊下だけが木でできている。俺は畳の家に訪れたことがないので少しテンションが上がってきた。やはり都会も物がいろいろあっていいが、こういう田舎ものんびりしていて好きだ。
「今来てもらったのは悪いんだけどね~。おばあちゃん1週間家を留守にするから。将ちゃん、帰るときは鍵かけて行ってね~」
「わかったー」
おばあちゃんは慌てたように家を飛び出していった。これから何かあるのだろうか。普通に考えたら、1週間家を留守にするなんて滅多にないと思うが。まあ、何か事情があるのだろう。
「よし、休憩したらさっそくミステリーパズルの動画撮ろうぜ」
やっと動画が取れるのか。ここまで来るのに大体5時間くらいはかかったな。帰りもこのくらい掛かると思うとなんだか、悲しくなってくるな。
まあ、今は動画を撮ることに集中しよう。なんだかんだ動画を撮るのは嫌いじゃないからな。
あれから、30分が経ち俺たちは休憩を終えた。最初はこの家から動画を撮ることにした。
・主人公役:矢口海里
・メインヒロイン役:鈴木りん
・謎の少年役:島崎創大
・最初に死ぬ役:八川大翔
・謎の少女役:神崎ねいな
・鬼役:佐藤将
ミステリーパズルの役はこんな感じだ。最初のシーンは何者かによって連れ去られ、目が覚めると知らないところにいる。という設定だ。まあ、王道ではあるが変な設定を加えるよりこういう設定のほうがいいだろうということになった。
今年のミステリーパズルの設定としては、去年の生き残りである矢口海里と鈴木りんが、またもや謎のデスゲームに招待されもう一度参加させられるという感じだ。
動画は、俺がカメラを持ち一人称で撮るという形になった。さっそく、ミステリーパズルの撮影を始めるか、、、
「皆さん準備は整いましたか?それでは撮影を始めたいと思います。3、2、1、、、」
「こ、ここは一体、、、俺は何をしていた」
周りには4人の高校生と思われる人物が倒れている。
「おい、お前ら起きろ!!おい!!」
するとみんなは起き上がり。この状況に混乱しているようだった。
外は真っ暗でセミの声やカエルの歌う声が聞こえてくる。と、心の中で思っておこう。
「おい!!これはどういうことだ。確か俺は学校が終わって家に帰ろうとしていたはず、、、」
「私も~」
「・・・私は家で家族の夜ご飯を作っていた最中でした」
っていうか、みんな意外と演技上手いな。多少ぎこちなさは残っているが高校生にしては十分だろう。
俺はりんに目で合図を送る。この合図はりんに俺たちが二回目のデスゲームだということは伝えてほしいという合図だ。
「皆、少し落ち着いて私の話を聞いてほしいの」
やはり、りんは演技がうまい普段の話し方とは全然違う。
「急な話でみんなは信じてくれるかわからないけど、私とそこにいる創大君はこの【デスゲーム】二回目なの」
「おいどういうことだよデスゲーム?二回目?一から説明してくれねえとわからねえよ!!」
「私もいまいち理解できてないかな~」
「僕もです」
大翔の一人称が私から僕に代わっているのが少し面白いな。まあ、気にしないでおくか。
「まず、デスゲームについて話すわね。デスゲームというのはそのままの意味の死のゲームどこかの人間が私たちを使って遊んでいるの。この村にはロボットがいてそのロボットにつかまると死ぬわ。そして、私と海里君はこのデスゲームを前にもしたわ。これでわかってくれたかしら」
「ま、まあ信じたくはねえけど理解はで、できたぜ」
「私も~」
「僕もです」
「それじゃあ、自己紹介でもしましょうかね」
「じゃあ、俺からいうぜ!・・・俺の名前は島崎創大。高校二年生だ」
「じゃ~次私~。神崎ねいな高校二年生で~す」
「次は僕ですかね。僕は八川大翔高校二年生です」
次は俺の番か
「俺の名前は、さっきりんが言った通り。矢口海里。高校二年生だ」
「それじゃあ、最後は私ね。私は鈴木りん。高校二年生よ」
これでひと段落着いたな。予定では自己紹介が終わったら鬼役の将が出てくるっていう流れだが、、、
「おい、あれなんだよくそきめえロボットがいるぞ!!」
創大は迫真の演技でそう叫んだ。
「あれが人を殺すロボットよ!!みんな逃げて!!」
確か、ここで大翔が死ぬっていう、流れだな
「大翔君逃げて!!」
「僕腰が引けて逃げれないよー」
そして、大翔はロボットによって殺された。という流れだ
「カットー。とりあえず最初のシーンはここでカットしましょう」
「おっけ~」
「皆演技上手かったな!!特にりんなんて完ぺきな演技だったぜ」
「そ、そんなことないよ。わ、私だってまだまだだよ、、、」
ミステリーパズルの最初のシーンがおわりみんな反省会をしている。俺からしたら、創大も上手かったと思うけどな。
「皆さん、この調子で最後まで撮影をかんばりましょう!!」
「「「おーーー!!」」」
俺たちは一度円陣を組み気合を入れなおした。多分これからほぼ一日を使って撮影をするだろう。今日の一日は長くなりそうだ。
それから、ほぼ一日が終わりミステリーパズルの撮影はすべて終わった。そして、今はみんなで反省会を開いている。
「皆さんミステリーパズルの撮影お疲れさまでしたー」
「やっと終わったなー」
「ホントに疲れた~」
各々、撮影を撮り終わった余韻に浸っている。俺も、今年の撮影はやりがいのある動画にできたと思う。後は、俺が家に帰って動画の編集をするだけだ。だが、動画の編集が意外とだるい。去年は気合いを入れすぎて合計20時間はかかった。
「み、みなさんの演技と、とても上手でした、、、」
「おう、ありがとなりん。でも、りんが一番演技上手かったぜ!!」
「そ、そんなことありません」
「私も~りんちゃんの演技、感動しちゃった~」
そういわれて、りんの顔が少し赤くなった。惚れられてうれしいようだ。俺からしてもやはりりんの演技は頭一つ出ている感じだ。中学の時に演劇部に入っていただけはあるな。
「それでは、皆さん夜ご飯はどうしますか?将さんのおばあさんはカレーを置いて行っていますが」
「じゃ~、みんなで食べよ~」
そう、言ってみんなでタコパならぬカレーパーティーをした。やはりみんなで食べるカレーを格別にうまい。なんで友達と食べるご飯をここまでおいしいのだろうか。
「いやー、食った食った。将のおばあちゃんのカレーめちゃくちゃおいしいな」
「そうだね~」
「皆さん、お風呂は誰が先に入りますか?」
「そんなもん、決まってんだろじゃんけんだよじゃんけん!」
「いいね~。私もじゃんけんでいいと思うよ~」
「わ、私もじゃんけんでいいと思います」
みんなが、じゃんけんが良いということなので、俺もじゃんけんに賛同した。
そして、順番は将⇒大翔⇒創大⇒俺⇒ねいな⇒りんの順番になった。女子が最後というのはなんか気が引けるが。女子たちは気にしないというのこの順番になった。
最後の、りんが風呂から上がりみんなはUNOやらトランプやらを持ってきていた。やはり、泊りというのはここから一番楽しいのかもしれない。多分このまま夜遅くまでカードゲームで遊び。明日は寝不足のまま帰るのだろう。なんとなく想像がつく。
「まじかよー、また俺の負けかよー」
「創大君今で4連敗だよ~弱すぎ~」
「なんだと、もう一回勝負だ!!」
「それじゃあ、これでラストにしましょう。もう、朝の2時です。」
そして、最後の勝負も終わりみんな眠りについた。朝の2時までやっていたのでみんなすぐに寝てしまった。おれもすぐに寝れそうだ、、、
俺は激しい頭痛で目を覚ました。テレビでおきる砂嵐のようなそんな痛みが頭を駆け巡る。
激しい痛みに耐えながら周りを確認してみる。!?嘘だろ、、、どういうことだよ!!俺の視界にはみんなが頭を抱え込み、痛みに耐えている光景が目に入る。
「・・・おい!・・・お前ら大丈夫か・・・」
創大の声は誰の耳にも聞こえていないようだ、、、それだけの頭痛が走っているということだ。
「あ、あ、マイクテストマイクテスト。みんなー!!この声届いてるかなー?」
頭痛が治まったと思ったら、今度は頭の中に直接人の声のようなものが聞こえてくる。
「なんだよ、この声!!どっからしゃべってんだ!!」
「はいはい、創大君お静かにねー。さっそくだけど今から君たちには死の鬼ごっこをしてもらうよー。拒否権はないから心の準備をしといてね。何か聞きたいことはあるかーい?」
なんだこのふざけたしゃべり方は、、、それと、死の鬼ごっこってなんだよ。
「海里君は、死の鬼ごっこが何かについて気になっているみたいだね。あ、みんなの心の声は、脳内に直接語り掛けてる時だけ聞き取れるからねー。死の鬼ごっこっていうのはーその名の通り命を懸けた鬼ごっこをしてもらうよ。この村には、鬼が二体いるからそいつらにつかまらないよう頑張ってねー。あ、最高記録は1年と10カ月だから新記録頑張ってねえー」
「じゃあ、黒幕さん~新記録ってどういう意味~」
「質問ありがとうねいなさん。この死の鬼ごっこはこれが初めてじゃなくて何回も行われてるんだ。そして、この鬼ごっこの新記録が1年と10カ月ってこと」
「つ、つまり。1年と10カ月もこの腐った村にいたってことかよ!!そいつらはどうなったんだ」
「死んだよ!最後の一人は自殺だけどね!」
「く、腐ってやがる」
「まあ、君たちも精々新記録を出せるように頑張ってねえ」
「何言ってんだ!!俺たちは明日家に帰るんだよ!!」
「何を言っているのかね創大君。この村から出ることはできないよ。死ぬまでこの村の中さ」
「は、調子乗んな!!俺はこの村から出る」
「まあ、出れるもんなら出てみな。このむらか出る方法は一つしかないからね。その一つも君たちにはは見つけれないと思うけどね。」
黒幕らしきやつが挑発するような声でそんなことを言ってきた。
「少し疑問ですけど、なぜ私たちを殺そうとしている人が逃げ道を作っているのですか?罠としか思えません」
「質問ありがとう大翔君。んんっとねー・・・救済措置というところかな。ここで一生暮らすなんてかわいそうだからね。」
「あ、ありがとうございます・・・」
「みんな質問はこれくらいでいいかな?」
「あ、あのひ、一つ質問いいですか」
「なんだいりんさん」
「あ、あなたは何の目的でこ、こんなことをしてるんですか?」
「んーー?それは秘密かな。どうしても知りたいなら鬼に捕まることだね。そうしたら教えてあげるよ」
「・・・」
りんは何も言わずに黙り込んだ。何か考えているようにも見える。
「じゃあ、今度こそこれで終わりかな。私も暇じゃないんでね。みんな新記録をだせるよう、精々頑張ってねええ。じゃあ!!」
そういって、電話が切れるような音がした。あいつは一体何だったんだ、、、考えれば考えるほど混乱していく。あいつは何がしたいんだ、、、今考えても無駄か
「おい、海里俺たちはどうすればいいんだ」
「僕もわからない。あいつの言ってることが本当なら、この状況はかなりまずい」
「ひとまず今は朝まで寝て、体力を回復させましょう」
「確かに、まだ4時だからな」
そういって、みんなはまた眠りについた。多分疲れがまだとれていないのだろう。もちろん俺も疲れているのでねることにした。
「はあ、はあ、おい将はどこ行ったんだよ!」
俺たちは、大翔が見つけたという家の地下へと足を運んでいた。みんな息が荒くなっている。急いでここまで来たからだろう。でもなぜ、将だけが鬼に捕まったのだろうか。
まだ、鬼に捕まったのかはわからないが可能性てきには一番高いはずだ。
皆の顔を見ると、見えない何かに怯えるようなはたまた巨大ぐまに出会ったような絶望にも似たそんな表情をしている。
そう、俺たちはやっと実感したのだ。これは命がかかったデスゲームだと、、、
でも俺は、恐怖とは別に喜びがあることに気づいた。なんだろう、この懐かしい気持ちは・・・
皆さんどうも昼のコーラです。今回は第2章ということで、主人公たちがこの村の真相を知ってデスゲームが始まるという感じですね。つまりこっから本題というわけですよ。
こっからは、創造がどんどんでてきてどれを採用するか悩むんですが気長に待ってると嬉しいです。
あと、コメントもどんどんしてくれると嬉しいです。