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ミステリーパズル  作者: 昼のコーラ
1/2

退屈な学校生活に刺激をくれ

急な話だが、「学校は楽しいものか」という問いに何人の人間が首を縦に振るだろうか。多分だが、大抵の人が首を横に振るだろう。理由はいろいろある。


例えば。



勉強が面倒くさくて学校に行きたくない

先生が好きじゃない

人間関係でうまくいかない


など、まだまだたくさんあるだろう。

「学校という牢獄に入れられて、先生という看守に拘束され、授業という罰を受ける」とは言ったものだ。俺はというと、もちろん首を横に振る人間の一人だ。理由は単純毎週同じような授業をして、毎日同じ友達としゃべって、毎日同じ部活に行く。そして、家に帰る。こんな無限ループともいえる学校が退屈で仕方ないからだ。かといって、休みの日も特別なことをするかというとそうでもない。そんなことを窓の外を見ながら考えることがある。今もそうだ。授業中に窓の外を眺めながら道路を走る車の数を数えている。この遊びもそろそろ飽きてきた。

()()()()()()()()()()が起きれば、、、、俺も、、、


「おい、海里(かいり)なにするか決めたか」

「なんのことだ?」

「お前、また窓の外眺めてただろ。動画コンクールの題材決めてんだよ」

「ごめんごめん。んー、去年と同じでいいんじゃね」

「まったく・・・しっかりしろよな」

こいつは、島崎創大(しまざきそうた)高校から出会った友達だ。見た目はチャラいが、優しくて、友達思いのいい奴だ。と、言うと褒めるところがないやつに見えるが本当に良いやつだから仕方ない。

「お前って、いっつも窓の外見てるよな何が楽しいんだよ」

「楽しくねえよ別に、授業より外見てるほうが楽しいだけだ」

「まあ、それは言えてるかもな」


 「去年と同じミステリーパズルがいいです」

挙手をして、発言したのは八川大翔(やがわはると)このクラスの学級委員長でしっかり者だ。同級生の俺たちにも敬語を使うとても礼儀正しい人間だ。でも個人的には少し距離感を感じるのでタメグチにしてほしい。

「ほかに意見がないようでしたらミステリーパズルでいいですね。授業が終わるまで静かに自習しているように」

そういって、先生は教室を出て行った。そして数分後、先生の発言とは裏腹に昨日のテレビの話や動画コンクールの話でにぎわっている。

動画コンクールというのは、各クラスが一つ劇を撮ってそれを全校生の前で発表するという何とも恥ずかしいことこの上ない西越高校(にしえつこうこう)のイベントの一つだ。そして、ミステリーパズルというのは


ある日、目が覚めると夜の学校にいた。そこには見知らぬ6人がいた。この学校内には謎のロボットが存在し、そいつに見つかると問答無用に殺される。この学校から逃げ出すためには玄関のカギを見つけるか、いるかわからない黒幕を倒すしかない。俺たちは協力して謎を暴いていく。


という物語だ。今年はこれの続編ということだろう。

「おい海里、今年のミステリーパズルも去年のメンバーでいいよな」

「いいと思うよ。多分みんなもそのつもりだと思うし」

「じゃあ、俺がみんなに声かけとくよ」

「ああ、頼んだ」

まだ、昼休みまでには時間あるし物語の内容でも考えようかな。動画コンクールはいつもの学校と少し違うから楽しみではある。とりあえず、今年の動画コンクールも頑張るか。




 4時間目が終わり、みんなそれぞれの友達と一緒に昼ご飯を食べている。大半の人が学食に行っているのか、20人程度しかいない。この光景を見られるのはあと何回なのかと、ふとそんなこと思ってしまった。

そういえば、創大がミステリーパズルに出る人達で話し合うって言ってたな、みんな集まってるだろうか。

「おい、海里おせえぞ何してたんだよ」

「海里くん遅いよ~」

「ごめんごめん、一階の自販機でコーラ買ってた」

「よし、これでみんな揃ったな。それじゃあまず、役決めだけど意見ある人いるか」

創大は昼ご飯を食べながらそんなことを聞いてきた。俺的には去年のままでいいのだが、ここはみんなの意見に合わせるか。

「私は去年のままでいいと思うよ~、意外と去年の役好きだったし」

「ええ、また俺がロボット役かよ。まあ、別にいいんだけどさ」

「ええ、(しょう)くんのロボットかっこよかったのに~」

「や、やべええなんか急にやる気出てきたわ」

こ、こいつちょろすぎるだろこういうやつが詐欺に引っかかるのか。まあ、やる気が出たならそれでいいか。

 語尾にミミズが走ったようなしゃべり方をするのが神崎(かんざき)ねいないつも、ふわふわしていて何を考えているのかいまいちわからない人だ。だが、男子からはひそかに人気のある天然キャラだ。

そして、このちょろい人間が佐藤将(さとうしょう)運動神経がよく体育祭では大活躍をするなどこう見えてすごいやつだ。

だが、勉強が苦手みたいで下から数えたほうが早いくらいだ。

 あとは、俺の真正面で昼ご飯を食べている鈴木(すずき)りん。髪が長く、いつもはとても静かで少しシャイな女の子。去年の動画コンクールに出ると知ったときは正直驚いた。

でも、中学の時は演劇部に所属していたらしく、演技はこの中で一番上手い。

 島崎創大(しまざきそうた)八川大翔(やがわはると)神崎(かんざき)ねいな、佐藤将(さとうしょう)鈴木(すずき)りん、そして俺の()()でミステリーパズルを撮る。

動画を撮るのにこの人数で大丈夫なの?と、思う人もいるかもしれないが去年、このメンバーで最優秀賞を取っている。クラスみんなで動画を撮るクラスもいたが、俺たちのクラスはやりたい人だけでいいということになった。最優秀賞を取ったときはその帰りにみんなで打ち上げ?みたいなものをしたのを覚えている。

これも数少ない学校生活の中の一つの思い出だ。なのでみんな、去年よりも気合いが入っている。

「じゃあ、去年と同じ役でいいな」

みんなご飯を食べながら各々返事をした。これで、話は終わりだろうと思い俺は席を立とうとした。

「おい、待てよ海里まだ話は終わってねえぞ」

「あと何か、話すことでもあるのか?」

「まだたくさんあるだろ、ミステリーパズルの物語を考えたりどこで動画撮るのかとか」

「確かに、まだ話し合うことは山積みだな」

物語は、授業中に少し考えてみたがなかなか浮かばないものだ。小説家や、漫画家はすごいと改めて実感した人生だった。

「一ついいですか?」

そう、声に出したのは八川大翔(やがわはると)だ。何か良い意見でも思いついたのだろうか。

「物語の話しなどは、いまするべきではないと思います」

「ん?どうしてだ?大翔」

「昼休みのでは、みんなの意見をまとめる時間がありません。皆さんがよろしければ放課後などはどうでしょうか?」

「わ、私少し遅れるかも、、、」

「わかりましたりんさん。そのほかのみなさんは大丈夫ですか?」

「俺は大丈夫だぜ!」

創大は箸を持ったまま親指を立ててそういった。それに続いてみんなも首を縦に振っている。

「海里くんは、部活とか大丈夫ですか」

「ああ、多分大丈夫だ」

この学校の大イベントなだけあって部活の顧問に動画コンクールなので部活に行けませんというと、すんなり承諾してくれる。正直部活はめんどくさいのでとてもありがたい。

「それでは、みなさん放課後までにできるだけ内容を考えておいてください」

その言葉とほぼ同時に五時間目を知らせるチャイムが鳴った。よし、授業はどうせ退屈だしミステリーパズルの内容でも考えるとするか。



 扉を開けるとそこには、既にねいながいた。

ホームルームが終わり、今は放課後の時間だ。廊下には部活に行く生徒や、今日の予定を話し合っている生徒もいる。俺はというと、ミステリーパズルの話し合いが放課後にあるので集合場所の部屋へと足を運んでいた。

まだホームルームが終わってから10分もたってないっていうのに早いな。れいなと雑談でもしてみんなが来るのを待つか。

「あ、海里君じゃ~ん。今回は早いね~」

「いや、ねいなこそ俺よりも来るの早いじゃないか」

「ま、まあそうだけどね~。みんなで動画撮るの楽しいから早く来ちゃった~」

去年最優秀賞をとったこともあって、ねいなもやる気満々だな。

「海里君も同じ理由なんじゃないの~?」

「まあ、そういう感じ」

「それにしても他のみんな遅いね~、りんちゃんは少し遅れるって言ってたから仕方ないけど」

「おーいお前らーー待たせたなー!」

噂をすれば他の3人も到着したようだ。それにしても、こいつは部屋に入ってくるという動作だけでうるさいな。

「って、海里とねいなはもういるのかよ俺が一番乗りかと思ったのによ!」

「じゃあなんで、【お前らーー待たせたなー!】とか言ったんだよ」

「そんな小さいこと気にすんなって。だから(しょう)は身長のびねえんだよ」

「う、うるさいなあ創大だってそんな身長大きくないくせに」

「な、なにいってんだよお前より3センチ大きいからな」

「そんなの誤差だよ誤差、イコールと同じだよ」

また創大と将のやつ身長のことで喧嘩してんのかよ。俺からしたらどっちでもいいのだが、本人たちからしたらよくないらしい。

そんな二人の喧嘩を尻目に俺たちは席に着いた。



それから数十分が過ぎ、りんも到着したので遂にミステリーパズルの内容を決めることにした。

「ではまず、僕から順に時計回りで考えた物語を発表していきます。」

大翔から時計回りということは、ねいな、りん、創大、将、俺の順番だろう。

「僕が考えたのは、前回と同じ学校をメインにして、去年暴けなかった黒幕の正体を暴くという流れがいいと思います。」

まあ、確かにそれが一番王道だろうな。俺もそれくらいしか物語は思いつかなかった。

「じゃ~次は~私ね!、えっと~私も大翔くんと意見はほとんど同じなんだけど、撮影する場所を少し変えてみるのはどうかな~って」

「どこで撮影するとか決まってるのか?」

「超田舎の村とか良いかな~って」

「確かに、それだとリアリティーが増しますね」

「でしょでしょ~。私は、、、このくらいかな~」

確かに田舎で撮影するのは雰囲気が出るからいいけど、具体的にどこで撮るかだよな。まあ、今はみんなの意見を聞くか。

「つ、次は私だけどね、ねいなちゃんと一緒に考えたから、わ、私はねいなちゃんとおなじです」

まあ、ねいな「と」とか言ったけど大体はりんが考えてるんだろうな。

「じゃあ、今度は俺だな、ええっと去年のミステリーパズルでは一人しか生き残らなかったから、今年はもう1人か2人生き残ってもいいと思ってよ。みんなどうかな」

「それもそれでありですね」

「あと、鬼役のロボットはこんな感じのでいいんじゃねえか?」

そういって創大はみんなに見えるよう、机の上にノートを広げた。

そこに描かれていたのは何とも奇妙なロボットだった、まず目玉が三つあり、口は奇妙なほど笑っている。そして、体は人間の1.5倍と書いてあるので相当デカいらしい。服は着ていないのですぐにロボットだとわかるようになっている。なんといっても怖いのは()()にノコギリを持っていること。

・・・創大にふと思った疑問をぶつけてみる。

「なんでこのロボットは左利きなんだ」

「よく気付いたな海里、ロボットは一体じゃなく二体いるっていう設定にしたくてな。左利きのロボットと右利きのロボットがいるっていうことだ」

なるほど、創大にしては考えたほうだな。

授業中に一生懸命書いていたのはこのロボットだったのか。

「次は僕なんだけど、、、考えるの忘れちゃったテヘペロ!」

そう将が発言した瞬間この世界の自転は止まり、世界が静寂に包まれたようだった。

正直俺も、なんと突っ込めばいいかわからなかった。

「え、なんでみんな固まるのーーごめんって寝ちゃったんだよーー」

「将どうした?つらいことがあったんなら相談のるぞ」

「ええええ、なんでみんな僕のことを道路に捨てられたガムのような目で見るんだよーー!」

急にテヘペロとか言ったらそうなるだろ。こいつバカなのか?というか例えが絶妙にださいのも要因の一つだな。

「最後は、海里君ですねお願いします」

「なんで、無視するんだよー!誰か反応してよー!」

隣のチビが何かしゃべっているが無視して自分の考えた案を発表するか。

「ええっと俺なんだが、大体みんなが言ったことと同じなんだよな。だから、みんなの発言をまとめてみた・・・」





それから、1時間が経過しただろうか外は黄金色の太陽が今日の終わりを告げようとしている。そして、俺たちの意見も一応まとまった。

どこで撮影するかだが、これはりんとねいなの意見を採用した。創大のおばあちゃんが暮らしているところはド田舎らしいのでそこに今週の土曜日に泊まって撮影をすることになった。

ミステリーパズルのストーリーだが、これは大翔の黒幕を倒すという流れで幕を閉じて、創大の2、3人生き残るという案が採用された。もちろん、鬼役のロボットも創大の考えた案が採用された。そのほかの、細かな内容はその場その場で考えるということになった。それでいいのかよと、少し疑問に思ったが、所詮は高校生の動画なのでこのくらいがちょうどいいだろう。今年もこの6人で最優秀賞狙うか!


 そして今年のミステリーパズルは、【()()()()()()()()()()()()】と、何の根拠もなくそう思った。

 






















ここからはあとがきです。作者のしょうもない雑談なので見ても見なくても大丈夫です。

まず最初に、この作品をご覧いただきありがとうございます。日本語がおかしい部分や、文章を書く能力が少ないので何を言っているかわからない部分ありますが温かい目で見守ってください。

もし、指摘がございましたらどしどしコメントしてください。

 こっからは雑談なんですけど、なんで小説を書こうと思ったかというと急に物語が思いついたので小説家になろうで小説を書かせていただきました。まあ、所詮素人の作品なので設定やストーリーがガバガバですけど。あと、動画コンクールは自分が通ってる学校であるのでそれをモチーフにさせていただきました。

これからもマイペースに投稿していくので最初の1分だけでもいいので見に来てください。

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