プロローグ
神話の時代。
邪神と女神が対立した事で大陸が二つ別れ戦争が始まった。
戦争はお互いに五分五分。ちょっと邪神側が押している感じだ。
女神側の城アヴァロンにて、一人の天究騎士が女神と同じ天究騎士では無いと入れない場所に向かっている。
銀色の髪を短髪にしていて少し耳に掛かるぐらいの長さ。
瞳は透き通った天色。服装は天究騎士が着る白色をメインとした軍事服。
アスティー・サリエル。通称アス。
今日から天究騎士として任務に就く新人だ。
「失礼します」
アスは無駄に大きな扉を開けて中に入ると、
団の騎士長の天究騎士やアスの団の騎士長も居てそれなりの重要役員が道を作る様に並んでおり、奥にはこのアヴァロンを仕切る女神が待っている。
アスは歩いて女神に近づいて行き。
ベージュ色をした髪を腰の下辺りまで伸ばしていて。
金色に光り輝いて見える瞳していて。少し大胆なキトンを着ていて胸の谷間がちらっと見えている。
アスは初めて女神を見て、見とれていた。
それは誰だってあること。女神は美しく凛々しい姿は誰でも見とれるものだ。
女神はアスのもとまで歩いて行き。
「天究騎士、アスティー・サリエル。貴方に聖剣を授けます」
天究騎士となった者には女神から聖剣が渡される。
聖剣は人それぞれに能力が違い、女神ですら選べないので、その者自身の運が問われる時だ。
そして、部屋の上の方が神々しく光り、光りはゆっくりとアスのもとまで降りて来てアスはそれを手に取り。
「女神様、好きです。僕と結婚して下さい」
「へ?」
突如、バカな事を言い出したアスにその場の者達は困惑しだした。
言った本人は至って本気。先程に女神に一目惚れをしてしまい今しか会う事が無いかもしれないからアスはいま言った。
それを聞いた女神は困惑と驚きで頭がこんがらって無の状態になってしまった。
そこに金色の髪をポニーテールした天究騎士、ミルバーナ・ミカエルが直ぐに駆け付けアスを思い切りぶん殴り。
「女神様! すみません! 私の部下がとんでもない失礼な事を!!」
ミルバーナ。通称ミルは部下であるアスの頭を手で押さえ付け、頭をペコペコ下げてとにかく謝り続けた。
女神は無から復帰して少しアスを見つめる。
アスは乙女の様に恋する瞳をしており、頬も赤く染めて女神をじっっっと見ていた。
(えっと、私には心を読む力が………………)
アスの心を読んだ途端に女神はまた固まってしまった。
(女神様、可愛い、綺麗、可愛い過ぎる、はぁ、もう大好き、俺はこの方の為に一生を尽くせるのか、光栄過ぎるな)
これが女神がアスの心を読んだ時に聞こえたアスの心の声。
「本当に申し訳ありません! 今後はこの様な事は言わせませんのでどうかこの場は私に免じてお許しを」
「分かりました。アスティー、貴方に二つ条件を出します。一つ、私と同じ神格のレベルになること。もう一つはこの戦争を終らせることです。そしたら、結婚しましょう」
アスの顔がぱぁぁぁっと明るくなり。
「はい。この身で、神格に至り、戦争を終らせてみせます」
アスは直ぐに出て行き。
「め、女神様? あんなことを言って大丈夫なんですか?」
女神はミルの質問に笑みで返し。ミルはそれ以上は聞かなかった。
女神は絶対に不可能だと思い、あんな約束をしたのだが、
これからアスが神格に至り戦争を終わらせるとはまだこの女神、テミスはまだ知る由も無かった。
これは、作者が気分で作った物ですので、更新スピードもかなり遅いです( ;´・ω・`)。