0057
<ノータイトル>
身から出た錆、いきりたつ四十肩。
紅出づる夕暮れの戸惑い、最終電車に乗った先、君の行く末、地獄ゆき。
高価な街灯に爆裂チョップを一つ、後門の狼が嘆く。
存在証明に必要な不在通知。
くすんだ緑の蒙昧とした返答に囁きは消える。
今日が明日であったなら、昨日が今日で会った薔薇、
無視しがちな連載究明、本日のサプリはマンガン電池、
いつになったら振り回す鉈?
これしきの事で目を回すなど軟弱、口煩い血飛沫の姑。
もういいから消えてくれないか?
螺子のとんだ先にいた一般通貨おじ可哀想。
触れるまにまに杓子定規。
覚束ないレム睡眠の牢獄。
後ろに蔓延る紫立ちたる雲、荒廃の象徴。
カウント0で指差し確認。
これからはいつだって幸福の裏返し。
軌道集会場で殿狂い返し、しんがりの小悪魔。
伸びすぎた罪を切る。最低の繰り返し。
判事は君、被告も君。
グルグルの擬音に紛れ、ここでない胡桃にロケットパンチ。
飛びだした指先は戻ってこない。
これからはずっと最終兵器。
耳鳴りが止まない、おさまらない吐き気。
苦し気に叩く胸の内、五臓六腑の不平不満。
奴隷のカタリ刃、長長し尾びれの地引。
余計な油が気になる。お年頃のニキビ潰し。
さらば偶像、支配する神殿。
質の伴わない罵詈雑言、熊の右手に月宿る。
目が、耳が、張り裂けた口が、衝動の出まかせ、放射熱のビィーム。
模造品が出回る木枯らし偽計術。
鳩が飛んでいく青さに目が腐る。
偽造崇拝の雁字搦め。夜闇に彷徨うナイトウォッチャー。
右手が死んだ。
摩耗したやすりをゴミ箱に放り投げ、新しく買ってきた股引を履く。
塵は塵に、屍は話さない。
労りは不要、告げる天使の薄笑い。
左手は羨んだ。




