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Automatic writing  作者: 半信半疑
55/73

0055

<ノータイトル>


 息がつまる。

 雨が降る前の兆候というのは分かりにくいものだった。

 少なくとも私にとって。

 条件付きの刃が鈍く光る。

 橙の閃光が目に見えて色褪せて、ここではないどこかに飛び立つ鳥の後ろ姿。

 最終目的地が泥に塗れて、皮肉気にこちらを視ている。

 全てをゴミ箱にぶちまけて、あの悪魔に一言告げたい。

 右目が潰れ、夕焼けが染みる。

 毒の一滴に希望を見いだし、鐘の音の祝福に暴言を吐いた。

 認められないことばかりが空中を散歩し、すでに失われた感情の螺旋形。

 回転の意味を求めて、さらしを巻いた夏の日。

 夕立に逃れた凧揚げ、篩をかける小豆売り、その場しのぎで腹立つ右手の番人。

 不浄の再現、耳鳴り止まず。

 それだけで、それだけが救い。

 後光に唾吐く行為、無理難題の小頭、黙りこくる友人の笑い声。

 興味の失せた晒し首、紺碧の切り口、みんな、呪われればいい。


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