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Automatic writing  作者: 半信半疑
48/73

0048

<ノータイトル>


 黒が泣く夜に、雪の輪が消える。

 口を覆った霜の嘆きは如何ほどか。

 先に潜む化け物の悲しみに気づいた者はいない。

 いや、気付こうとさえ思わなかったのかもしれない。

 四季に見放された黄色は言う。

「鼓動の赤は壊れたよ」

 何処から発生するのか全くの不明で、

 胡瓜の緑に目を焼かれた。

 失われた叡智は永遠に戻らない。

 繰り返す営みの中に、

 時織り交ざる苛立ちの囀りは、

 どうしようもない悪童の戯言。

 その指先に力はなく、

 その言霊に真実は無く、

 触れるものの虚実を照らし出す鏡の花咲きに、

 帰ってこない木霊を待ちわびる憂鬱。

 秋と冬との境で彷徨う霧、

 迷いだす蝸牛の背中にのそり、

 終始暇を請う家政婦の見た、

 無人駅のポッポや。

 万物に宿る記憶を手繰り寄せ、

 かつての神を見出す。

 巫女は軒先に吊るしておいた。

 目印は一気呵成に赤色。

 彼岸の花を手折る幼子。

 右手にもつ悪意は全てまやかし。

 耳を塞いで聞きたくない音を閉ざす。

 瞼を閉じて見たくもない色を閉ざす。

 笛の音に気づくものは皆、左手に揃いの赤魔導。

 すれ違いの先に生まれるのは破滅の一言だったか。

 持て余した暴力は結局、黒い渦に引き寄せられるのだと、

 犯した罪を嘆く賢者に教えられた。

 学び舎に紛れ込んだ悪意に敏感な、

 鈍感な教師は言う。

「正しく生きなさい」

 それが本当だと刷り込まれて、

 行き場を失くした光は地面に染みを残した。

 黒いままでカラスが飛び立ち、

 白を汚した鳩は平和を望んだ。

 どこまで行っても金木犀は見当たらず、

 十分な睡眠をとったはずだと紅に宣誓。

 不審な寝ずの番に敬礼を求め、

 愚かしさに塗された毒物に腐れた。

 輝きを失った太陽に翳りを生み、

 無雑作に放った荷物を明け渡してほしい。

 増えていく顔に無言を返し、

 仕方がないと闇夜に呟く。

 当てなどなく、ただ立ち眩みを起こすのみ。

 手に負えない矛盾を突く。

 口に縫い合わせた嘘はやがて、真実へと姿を変えた。

 どこまでも紫、雁字に絡まれ、路地裏に交差点。

 無視できない渦巻に投げかけた背負い投げを返す。

 そこには触れないでほしい。

 狼は毛づくろいを一人で行う。

 不思議と、月はクスンダママデ良いと言った。

 ヤドリギは全て放逐した。

 迎えは来ない。

漆黒のシャルノスOP『DORCHADAS』を聴きながら、そのまま打ち込み。

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