表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Automatic writing  作者: 半信半疑
35/73

0035

<ノータイトル>


 秋根の夢に落ちこぼれ、

 闇の間に行き、九重は消ゆ。

 正気を失った道化の右手、

 丘の上に立つ墓石は涙した。

 蒸気に燃ゆる先駆けの駿馬、

 情報を採用した後、麒麟の首が伸びる。

 土の終わり、空の気まぐれ、

 下知を喰いだした竜の剣。

 人の手に余るが如き雪の白さに、

 目が眩むほどの光を身に受けて、

 足の心細さに口が開く。

 抜け落ちた常識は管を巻き、

 彼岸の彼方に罵倒を浴びせる。

 紙に記すべき形がない。

 戻らない。

 戻らない。

 どうしてそこまで果てるのか。

 針の音が冷たいので、

 砲撃の耳を削ぎ落した。

 きっと、きっと、

 もう一つの手を伸ばしたかったのだ。

 雀の舌にのるだけの糊を、

 のの字を書くように、

 ゆっくりと精錬し、

 急な転覆を繰り返す藤野の昂ぶり。

 皆、とうに階段を上ってしまっていたんだ。

 どうやっても終わらない夏休み。

 気球に乗ってどこまで行こう。

 どこまでも行こう。

 山彦は答えを返してくれる。

 鏡は裏側に到達している。

 共鳴したダルマの眼は虚空を映し、

 雷鳴を対価に尻尾を生み出す。

 契約を結べ。

 契約を果たせ。

 溶け落ちていく右頬は知っていた。

 夏の暑さと、

 蚊の暴力を。

 君は言っていた。

 口裏合わせの災禍を。

 病は際限なく広がり、家の内に渦を巻く。

 策の無いままに猪突猛進。

 鍛治のさざなきに暗む。


 そのまま打ち込み。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ