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Automatic writing  作者: 半信半疑
34/73

0034

 紙に書かずに、パソコンのキーボードでそのまま打ち込んだ。

<ノータイトル>


 黒い太陽はあざ笑う。

 大地に根を下ろした竜のその賢しらな知恵を。

 何処にも行けないというのはとても不自由で、

 足の切り取られた大地は、抑揚をつけている。

 肝心かなめの要石。

 汚れ仕事は理想の彼方。

 愛を知らないまま、カブトムシは鎧を身につけ、

 遠すぎる空に舞い上がった。

 大空は青さを落っことし、

 上空で日輪が翳る。

 興味のない視線で、眼鏡は壊れる。

 温もりは冷気に晒され、貧窮に喘いでいる。

 明日が憎い。血の滲む青さが憎い。

 希望の吐き出した痰が絶望である。

 余所者はどこまでも卑屈になるしかない。

 顔面の崩れた宝城は言う。

 今日が昨日なら良かった、と。

 情報の波は絶えず、今日は一秒で更新される始末。

 どうにか生き延びる術を。

 明日の日の目を迎える知恵を。

 びい玉の輝きは虚ろを反射し、賞状は破り捨てられた。

 金具の留め具はいつも紛失中で、

 農作業のかたわら、愛さえ死んだ。

 垣根を越えた友情などくそくらえだ。

 いつまでも妄執に憑りつかれた、哀れな子羊。

 森の小道に落としていたビスケットは全て食べられている。

 もはや進退窮まった。

 ここが死地だ。全ての終わりだ。

 善も悪も彼岸の焔で燃え盛る。

 赤と青の螺旋は象徴的で、まっすぐ上に伸びている。

 貝殻の記憶は波打ち際で繰り返される。

 幾度となく繰り返される。

 世界が悲しみを終わらせるまで。

 世界が狂乱を終わらせるその日まで。

 どこかで彼岸花が咲く。

 赤き命は消えゆく。


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