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Automatic writing  作者: 半信半疑
31/73

0031

「空飛ぶ島」


 大げさに叫ぶ鳥たちは、自分たちの領域に別の種が現われたことを知った。

 島が浮遊している。

 大きな島が、まるで大きな鳥のように空を優雅に飛んでいる。

 鳥たちは最初、攻撃を仕掛けていたが、

 島が何の反応も示さないことを悟ると、

 そこに巣を作り、自分たちの居場所にしてしまった。

 羽ばたきが幾日も途絶え、やがて一匹の鳥も飛ばなくなると、

 島は空を飛ぶ唯一の鳥になった。

 巨体は静かに飛んでいる。

 音もたてず、ただただ空を飛んでいる。

 雨の日も、風の日も、雪の日も、嵐の日も、

 島は空を飛び続けた。

 小鳥は生まれなかった。

 島は一人で、たった一人で空を飛び続け、

 やがて、太陽が沈んだある日、

 真っ赤な空と一緒に地面におりた。

 小さな声が聞こえた。

 地面という母は、島を温かく迎え入れてくれた。

 島の一生は、こうして幕を閉じた。


 夢の中で「これは夢だ」と初めて分かった日。

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