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久しぶりにタイトルをつけてみた。
「チュウっと消滅」
ねずみがチュウと鳴くので、足はすぽんと抜け落ちた。
地を這ってチュウ、空見てチュウ。
チュウチュウチュウチュウうるさいぞ。
カニの足は何本か、八本か。
クモの足は何本か、八本か。
カニとクモは同じか。違うか、そうか。
垣根を越えて、どこかへとんで、
地球の裏で、さかさま言葉。
宇宙人の耳をひっぱり、大声で叫ぶ。
きこえてますかー、空は大きく広いですかー。
けれども返答はなく、星はただ輝くばかり。
あぁ、そんなに輝くな、星よ。
まぶしいぞ、星よ。
きれいな一重のぱっちりおめめが
つぶれてしまうぞ、星々よ。
けれども訴えは遠く、
流れて地面に落っこちた。
大爆発は何者も巻き込まず、巻き込まれず、
独り寂しく消滅したのさ。
「幻カエル」
カエルのゲコゲコつかまえて、
田んぼにポイっと放ってやる。
大砲の玉のごとく、とんでいくカエルの奇跡。
あぁとんだ、カエルがとんだ。
カエルがとんで、どこへと落ちた?
目で追うも、すでに彼奴は遠い幻。
「夜ネコの宝石」
天井裏のネコさんが泣く。にゃおんと悲しげ。
夜中ずっとなっているので、こちらもたまらなく悲しくなってる。
泣くなよ、ネコさん。
にゃおんにゃおん。
悲しくなるから、泣いてくれるな。
にゃおんにゃおおん。
ついに幕は千切れてとびこえ、暗い夜へと消えていく。
ごらん、ネコさん。あれが星だよ。
光る奇跡だよ。宝石なんだ。
久しぶりだったので、タイトル表記の時は「」を使うということを忘れていた。
-追記日 2018/06/13




