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Automatic writing  作者: 半信半疑
22/73

0022

<ノータイトル>


 苦悩する人形は独白で、奇妙なことを言った。

 ”電気兎は昼間踊る”

 赤い瞳の輝きは何よりも孤独であり、口と口を合わせた結果らしい。

 迷い子はいつまでも彷徨っていて、青い果実は、しなっている。

 おちてしまう瞬間を恐れて、夜中に涙を流している。

 無知だと知らずに黄色い線を引き千切った野蛮な輩は、

 葡萄を一房持っていった。

 綺麗な球形は転がっていく。

 止める者が誰一人としていないからだ。

 金の葉が宙を合っている間だけ、月は笑顔を見せてくれる。

 手の届かない場所は、それだけの価値を持っている。

 ”充分だ、充分なんだよ”

 狂った理人りじんは木霊する。

 森の中で一番年老いた鹿が死んだ。寿命だった。

 孤児みなしごは言った。

 ”これもまた運命だ”


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