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Automatic writing  作者: 半信半疑
18/73

0018

 今日は割と綺麗に書いていたので、文字を打ち込みやすかった。

<ノータイトル>


 十分な水分の下敷きになり、

 河川敷に捨てられたボーリングの玉。

 ひび割れて、欠け落ちて、

 そのままどこかへ転がっていくのだろう。


 夕日はただ、静かに見守っている。

 もうすぐ消えてしまう、という、わずかな間に。

 邪魔する者は一人もいなくて、

 君が手を振る姿を、僕は眺めていた。


 私はあなたに

 別れを告げない。

 誰も彼もが通りすぎていった場所で、

 ずっと待ち続けるつもり。


 綺麗な音は

 汗まみれの音に嫉妬しているけれど、

 あの子は

 自分自身について理解しきっていないのよ。


 夜の中に沈み込む大きな口。

 ワニはぱっくりと開いたソレを閉じずにいる。

 何故かと問うオオワシに、ワニは答えた-「飲み込むべきものがある」。

 しかし、それはまだ来ていないのだという。


 くれるというからもらったコトバは、

 毒の混ざったチョコレート。

 見た目は美しく飾られていたのに、

 中身は爆弾だった。毒が弾けて、誰かが消えた。


 夜道に埋もれる数多の墓に、

 見守っていてくれと頼む。

 墓たちは、

 黙ったままだ。


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