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彩の彩り《GL》  作者: 湊つぐむ
1/3

前編『依存』

百合って素敵。


それは唐突に、





私はの親友が消えたーー…。

(消失)






私の親友が突然、消えた。

正確には連絡が取れなくなったんだ。急に。

嫌だ。何かがおかしい。怖い。


彩花(サイカ)…何処に行っちゃったの……?」



毎日連絡を取り合ってるわけじゃない。

お互いが好きな時に連絡している。

束縛の無い自由な関係。

返信が無い。ただそれだけのこと。

だけど、先日会ったときに

相談されたことが気になる。

『なんだが最近、誰かにつけられている。』

『バイト先の先輩の誘いがしつこい。』

『この前、「送る」とか言って

家までついてこようとしてきた。』

そんなことを聞いた直後にこれだ。

気にするなという方が無理だ。

彼女…虹村彩花は美人だ。

明るくテンションの高い彼女は

みんなに慕われて、みんなに愛されて

好みは別れるが

それでも万人受けするような性格。

気づいたら周りに人が集まる。そんな人。

それが彼女の表向き。


彼女は何故か私にだけは、本心を語る。

何故か私が親友で良かったと言う。


私なんか卑屈な根暗クズなのに、ね?


明るい彼女、根暗な私。

友達の多い彼女と、ボッチな私。


正反対なのに、私と彼女には共通点があった。


彼女も私も《愛されたがり》なのだ。

《人から好かれたい》と思っている彼女。

《他人に嫌われたくない》と思っている私。



似てるようで全然違うのだ。

好かれようと努力するのと、

嫌われまいと努力するのは…。



私が昔、自殺を試みた際に彼女だけが

私の異変に気づいてくれた。

彼女だけが私を助けてくれた。


彼女の一言で、身体中の紫色も青色も、

全て忘れて軽くしてくれた。


彼女が私を助けてくれたあの日から、

私は彩花に《依存》してしまった。


恩を仇で返すものだよね…ごめんね、重くて…

せめて…バレないように

この重苦しい《友愛》を隠すから…

…だから傍にいて……彩花…


彩花が私を受け入れた。

彩花の愛されたがりは異常なものかもしれない。

私なんかを受け入れるんだもの。


そんな変人、彩花くらいだもの、

彩花を失うくらいなら…


私ができることは何?


まずは彩花の家族に連絡した。

彩花はやっぱり家に帰ってきてないらしい。

彩花は見た目は…中身もギャルだけど

何の連絡も無しに出歩くことはない。

なんだかんだ真面目なんだよ…彩花は。


警察に連絡してもらい、

私は彩花の前のバイト先へ向かう。


「ああ、あの子なら昨日の夜から無断欠勤だよ。

無口だけど真面目でいい子だったんだけどな〜。

彼がどうかしたのかい?」


「何でも、ないです。

彼が来たら私に連絡下さい。

あと、この事はどうかご内密に…」


彩花のバイト先は元々、私も常連だったから

店長とは、まぁ顔見知りだった。


でもこれで彩花が

あのバイト先の男に誘拐された線が濃くなった。


警察など宛にならない。

アイツらが動くのは事後なのだから…

それでは遅い。彩花になにかあったらどうする!


そう言ったところで所詮、

行方知れずとなって数時間じゃ

何も動いてくれない。

形ばかりの搜索。

それじゃあ意味無い。


私は小説の登場人物のような

凄腕ハッカーや情報屋、権力者でもない一般人。


そんな私にも出来る最後の手段がある。

彩花に嫌われてしまうかもしれない。

もしかしたら失敗で終わるかもしれない手段。


でも嫌な予感がする。

彩花が助けてって言ってる気がするの…


だから


助けなきゃ。


(彩花…こんな私を唯一と言ってくれてありがとう。

絶対に、助けるからね?何が何でも見つけてやる。

助け出してやる。…こんな手段とってごめんね)



見せしめのように、

警察署の目の前のビルから一つの影が落ちた。


私は重力に逆らい落下するーーー…


想うのは貴女のことだけー……



次は親友(彩花)視点。

主人公のとった最終手段とはーー?

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