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召使いと旅に出ることにした  作者: @ナイトホーク
第五章 お前たちを倒す
25/34

25 殲滅


「おい!誰かこっちに来るぞ!」

「何か背中におぶってるぞ!警戒しろ!」

アレシアをずっとおぶったまま走り続けたフィオナは、元暗殺部隊の隊長だけあってその移動速度は、通常の人間が出せる速度を超えるものだった。シルヴィとイリスと別れた位置から普通の人が走っても、何時間もかかるのをフィオナは、あっという間に王都についてしまった。

「そこの者!何者だ!」

王都の正門を警備していた兵士に怪しまれ囲まれた。

「フードを被っている者!顔を見せろ!」

その場にいた兵士全員が驚いた。フードを取るとその者は、誘拐されて行方が分からなかったアレシアだったのだから。

「ア、アレシア様!」

「誰か水を持ってきてください!」

走り続けたフィオナは、息を切らせて苦しそうだ。

「い、いえ。大丈夫です」

「どこがです!さっきの場所から一度も止まらずに走って大丈夫なんか」

息を切らしながらフィオナは、アレシアの目を見て言う。

「いいですか姫様。私たちの目的は、姫様を王都に送ること。つまりここでお別れです。私は急いで二人の所に戻ります。私たちのことは、気にしないでお城にお戻りください」

「そ、そんな!」

大きく深呼吸して整える。すると、さっきまで乱れていた呼吸がスッと平常に戻った。

「それでは、失礼します」

フィオナは、突風のようにその場を走り去る。一人になった分さらに速度が増す。

「ア、アレシア様?」

取り残されたアレシアは、なんだか胸の中がチクチクし無力な自分が悔しくなって、振り返る。

「王都にいる兵士の数は!?」

「え、は、はい!300ほどです!」

「分かりました。……アレシア・ミル・バロッタの名において命じます!ただちに兵を集めて戦闘準備及び出撃し、今現在領地で暴れている雷鳴の一団を殲滅します!急ぎなさい!」


一方。シルヴィとイリスは、二手に分かれて下っ端を倒していた。

「な、何だこいつ!」

「つ、強すぎる!」

二人は、囲まれていたがそんなの関係ない様子。

 シルヴィは、とにかく走り回り相手を混乱させて急所を確実に仕留める。その速さは、残像を生み下っ端の目の前で複数のシルヴィが出現している。イリスは、ライフルで相手の頭部を打ち抜く。いつ弾を装填しているのか分からない装填速度。ライフル銃があり得ない連射をしている。

「まだまだこれからよ!切り刻んで刺してやる!」

「一歩も近づけないでしょ~。頭をハチの巣にしちゃうぞぉ~」

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