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イードレの街

村を出てからもう2日だ。

2日間歩き続けている。

その間、人と会うことはなく出会うのは魔物ばかり。

ちなみに現在のレベルは61だ。

流石に50を超えたあたりから上がりが遅くなってきた。

あ、そうそう勇者の願望がどんなスキルか言わなきゃだね。


==================================


勇者の願望 (Lv.1)


スキル所持者にのみ発動する。

対象者に1秒間で1〜1000の中からランダムで経験値が入る。


==================================


流石にチートすぎやしないかね?

なんだよ。

敵を倒さずに経験値がもらえるって。

ほんとどんだけだよ…。


にしてもここまで何もないと流石に退屈になってきた。

ウツフ村からたいして距離がないと思っていたのになかなかつかないし。


あーぁ、何か面白いことないか…


「おい!兄ちゃん!悪いことは言わねぇ。さっさと荷物置いて消えな!」


え?もしかして盗賊かな?

うわー、なんかテンプレすぎて面白くないやー。


「なんだ?兄ちゃんよー?嫌そうな顔して!そんなに死にたいか?」


ざっと15人。

全く、どこから湧いてきたんだか。

うん、とりあえずステータスでも見てみるか


==================================


盗賊A Lv.41 38歳 男


体力 76


攻撃 81


防御 69


敏捷 74


魔法 10


魔耐 88


スキル 逃げ足(小)


==================================


あれ、思ったよりレベルが高い。

で、なになに?逃げ足?

敏捷をレベルの4分の1だけプラスするか。

盗賊にとってはなかなか有用なスキルかもね。

で、明らかに名前おかしいだろ!

なんだよ盗賊Aって!

明らかに雑魚キャラじゃないか…。

ちょっと盗賊さんに同情しちゃったよ!


残りの十数人もステータスに違いはあれど皆俺の敵になるようなやつは見当たらない。


よし。これなら負けることはないだろう。


「こんどはなんだ!勝ち誇った顔をして!お前舐めてんのか!」


「どうやら痛い目に合わせなきゃわからないようだな。おいお前らやっちまえ!」


あ、それ負けるやつがいうセリフじゃ。

まぁいっか。

とりあえず無力化させなきゃ。

盗賊達は俺を囲むように動いている。

だが、俺はここでも勝ち誇った顔のまま相手を見下すように振る舞う。

そうすればかならず…


「ちっ!舐めやがって!」


誰かしらが怒りに身を任せて飛び込んでくるから。


前方に1人後方に2人か…よし。

俺は前方にいる盗賊に向かっていく。

まるで自ら攻撃を受けに行くかのように。

盗賊はチャンスだと剣を振り下ろす…

優人はそれを見越していたというように飛び込む勢いは殺さずに盗賊の右側によける。

そして首を剣の腹で思いっきり叩き無力化。

その間にも後方から2人突っ込んでくるが、2人の剣筋をよんでよけ、同じように無力化した。

盗賊達は一瞬で仲間が無力化されたことで動きが鈍る。

その隙に1番人数が少ない所へ走り込み、続けざまに4人を無力化した。


同じように飛び込んでは無力化を繰り返しほんの数分でかたがついた。


「ふー。よし、みんなうまい具合に気絶してくれている。まぁとりあえず全員街へ連れて行くか」


俺はアイテムボックスからウツフ村で何かに使えるかもしれないと買った頑丈な紐で盗賊達を縛り上げ、ひとまとまりにすると、街に向かってあるきだした。

ちなみにアイテムボックスはステータスプレートを誰もが持っているように、この世界の人は皆もっているものなのだ。ステータスの確認と同じ画面から使うことができる。


そんなこんなで街の入り口が見えてきたのは盗賊に襲われてから10分後であった。


「な!?なんだその人間の束は…」


街の入り口にいる門番さんにそういわれた。

まぁ確かに驚くわな。


「まぁいい。見るからに盗賊かなにかだろうからな。お前、何か身分を証明するものをもっているか?」


俺はギルドカードを見せる。


「よし、では歓迎しよう。ようこそイードレへ!」


「ありがとうございます」


こうして俺は盗賊達を引きずりながら街へと入って行った。



こんにちは!

今回は少し短いですが、許してください。


実はもう一作、投稿してあります。

花屋の勇者というものです。

そちらもよろしくお願いします。


では、次回もお楽しみに!

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