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相思相愛、良夫婦

別に他の誰かといたって構わないよ。

お金さえ渡してくれればね。私たち夫婦なんですもの。

裏切りはなしよ。許された範囲だけで、ね。

お互い好都合じゃない、邪魔するものはいないのよ。


隣の部屋から聞こえる、妻の猫撫で声。

そして、そのすぐ後に続く、男の声。

妻は愛されている。

妻を愛している、別の男がいる。

そしてそれを、私は認可している。


「ねえ、こっち向いてよ」


そんな私も同じだ。

私のそばには今、私が愛するひとがいる。

そして彼女は、妻ではない。

妻は私が別の女に愛されることを認可している。


.

.

.

.

.


「あら、おはよう。昨晩は遅くまでいらしてたのに」

「ああ。ありがとう、大丈夫だ」

「あなたも女性の趣味がよくなったものね。ああ、そう。

今日は住宅ローンについての打ち合わせがあるから、

ついてきて頂戴。今日はおデートはないんでしょう?」

「大丈夫だ。悪いな」

「何言ってるのよ。お互い様でしょ」


こういう関係ってある意味理想的かもしれない。

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