表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/18

To be Free or Not

ある日、天国に住む神様は、聖ペテロと話をしていました。

神様は明後日に人間界へ行くので、宿を見つけねばなりません。

もちろん、その家に住む者は善良で心のきれいな人でなくてはいけないのです。


神様はずいぶんと悩みました。

何しろ、今回おりる予定の町はいい人間ばかり。

いったい、誰のうちに泊まればいいというのでしょう?

すっかり悩んでいる神様に、聖ペテロは助言することにしました。


「神様、神様。ぜひ、

アンネ・ツァーレンの家に泊まりましょう。

あれは、とても気前のいい女です」


聖ペテロは言います。けれども、

神様の一人目の家来は反対しました。


「いいえ。

アンネ・ツァーレンの家に宿泊なさることはできません。

アンネ・ツァーレンは今朝、夫にうそをつきました。

ハンス・オルガースの家に宿泊なさるべきです」


一人目の家来は言いました。けれども、

神様の二人目の家来は反対しました。


「いいえ。

ハンス・オルガースの家に宿泊なさることはできません。

ハンス・オルガースは今朝、

かわいそうな老い耄れた蜂を殺しました。

リゼ・アルケの家に宿泊なさるべきです」


二人目の家来は言いました。けれども、

神様の三人目の家来は反対しました。


「いいえ。

リゼ・アルケの家に宿泊なさることはできません。

リゼ・アルケは今朝、余ったパンを捨てました」


神様は、困ったように言いました。

家来たちの理由は、みな些細なことばかりだからです。


「では、私は一体どこへ泊まればよいと言うのだ?

そんな小さな悪さをしない人間などいないではないか」

「神様、いいところがあります」


三人目の家来がいいました。


「ロベン・オータの家にお泊りください。

かれは強盗です」



グリム童話を読んで浮んだもの。ゆかこさんは今朝大きな大きな蚊を殺害しました(^ω^)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ