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48歳、6億当たったら人生が壊れた件 〜底辺おじさんと国民的アイドルの秘密の恋〜  作者: れいじ


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第18話 流れ

第18話を読んでいただきありがとうございます。


今回は、少し大きな動きがある回になります。

配信の流れが広がり、初めて“結果”として見える形になってきました。


ここからどう変わっていくのか、楽しんでいただけたら嬉しいです。


配信を始めて三日。


 数字は、確実に伸びていた。


「……増えてるな」


 黒沢恒一はスマホの画面を見ながらつぶやく。


 フォロワー数。


 再生数。


 どれも急激ではない。


 だが、確実に上がっている。


「昨日より伸びてるね」


 レイナが隣から覗き込む。


「ああ」


「なんか、実感出てきたかも」


 小さく笑う。


 その表情は、最初の頃よりもずっと自然だった。


 佐倉がパソコンの画面を見ながら言う。


「切り抜きが効いてる」


「昨日の配信、いくつか拡散されてる」


「マジか」


「コメントも増えてるし、いい流れ」


 そのとき、スマホが震える。


 知らない番号。


 恒一は少しだけ迷ってから出る。


「……はい」


『配信、見ました』


 男の声。


『よかったら企画どうですか?競馬のコラボなんですけど』


 その一言で、空気が変わる。


 恒一は一瞬だけ視線を上げる。


「……競馬?」


『はい、予想系の配信です』


「……わかりました」


 短く答える。


 電話を切る。


「……来た」


「え?」


「競馬のコラボ」


 レイナと佐倉が顔を見合わせる。


「……いいじゃん」


 佐倉が言う。


「流れ的にもタイミングいい」


「やるか」


「やろう」


 レイナも頷く。


 迷いはなかった。



 翌日。


 コラボ配信。


 画面の向こうには、競馬配信者とその仲間たち。


 コメント欄も、普段より明らかに速い。


「今日はですね」


 司会役の男が話す。


「レイナさんに競馬予想をしていただきます」


 軽い笑いが起きる。


『初心者?』


『大丈夫か?』


『荒れそう』


 コメントが流れる。


 期待半分、いじり半分。


「初心者ですけど、頑張ります」


 レイナが笑って答える。


 だが、その横で。


 ドクン。


 恒一の心臓が鳴る。


(……来た)


 視線を落とす。


 レース表。


 そして、浮かぶ。


 2。


 8。


 14。


(……これだ)


 はっきりと見える。


 迷いはない。


 だが、配信中。


 変な動きはできない。


「どうします?」


 司会が聞く。


「買い目」


 レイナが一瞬迷う。


 そして、横を見る。


「……黒沢」


 小さな声。


「どうする?」


 恒一は少しだけ息を吐く。


 考える時間はない。


「……3連単でいけ」


「え?」


「一点」


 コメントがざわつく。


『一点?』


『無理だろ』


『攻めすぎ』


「番号は?」


「……2、8、14」


「理由は?」


 一瞬の間。


「……なんとなく」


 笑いが起きる。


『雑すぎる』


『大丈夫かよ』


「……じゃあ、これでいきます」


 レイナが決める。


「3連単一点、1000円で」


「おお、いいね」


 キャストの一人が笑う。


「外したら即終了ですね」


「逆に当たったら伝説ですよ」


 空気が一気に盛り上がる。


 レースが始まる。


 ゲートが開く。


 歓声。


 走る馬。


 恒一は画面を見つめる。


(……来る)


 直線。


「……2……!」


 抜け出す。


「お、2番いいぞ!」


 キャストが声を上げる。


 そのまま。


 ゴール。


 一瞬、静まる。


「……え?」


 2着。


「……8?」


 3着。


「……14……?」


 数秒の沈黙。


 そして。


「……当たってる?」


「いや、これ」


「当たってるって!」


 画面に結果が出る。


 完全一致。


「え、マジで?」


「3連単一点?」


「やばくない?」


 コメントが爆発する。


『え???』


『すげぇ』


『本物かよ』


 配当が表示される。


「95倍」


「1000円で……」


「9万5000円!?」


「やば!」


「普通にすごい!」


「いやこれガチだって!」


 キャストたちの声が重なる。


 空気が一気に変わる。


「レイナさん、何者ですか?」


「いや、私じゃなくて」


 レイナが苦笑する。


「この人です」


 横を見る。


 恒一。


「え?」


「この人が言った通りに買っただけ」


「いやいや、それでも当たるのすごいって!」


「一点でいくの普通無理だから!」


 さらにコメントが流れる。


『この人誰?』


『裏にプロいるだろ』


『やばすぎ』


 視線が集まる。


 ただのゲストじゃない。


 完全に“当てた人”として見られている。


「……黒沢」


「ん?」


「これ、やばいよ」


「……まあな」


 短く答える。


 だが。


(……また当たった)


 そして。


(……何も起きてない)


 あの違和感が、ない。


 それだけが、はっきりと残る。


 配信は、そのまま大成功で終わった。


 終了後。


「……バズってる」


 佐倉が画面を見る。


「一気に伸びてる」


 フォロワーも再生数も、明らかに跳ねている。


「……すごいね」


 レイナが小さく言う。


 その顔は、はっきりと前を向いていた。


「……いけるかも」


 今度は、迷いがない。


 恒一は何も言わなかった。


 ただ。


(……流れ、来てる)


 それだけを、確信していた。


第18話を読んでいただきありがとうございました。


コラボ配信、そして的中。

小さな一歩だったはずが、一気に流れが動き出しました。


周りの反応も変わり、確実に次のステージへ進み始めています。


ただ、この流れがどこまで続くのか。

そして、その先に何が待っているのか——


ここからさらに加速していきます。


よろしければブックマークや評価、感想をいただけると励みになります。

引き続きよろしくお願いします。


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