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12 降誕・新・水滸伝
白玉の宮は、再び静寂に包まれていた。
大元の石碑の奥で、
百八の光はゆっくりと地上へ流れていく。
天帝
玉皇上帝
はその光を黙して見ていた。
やがて三清が立つ。
天地の始まりの理。
元始天尊
霊宝天尊
道徳天尊
その中で、
最後に口を開いたのは
道徳天尊であった。
その声は静かであった。
だが
天の果てまで届いた。
「星は、正すために降るのではない。」
「星は、裁くために降るのでもない。」
そして三清は
地上へ流れていく百八の光を見て言った。
「人の世の乱れを、共に生きるために降る。」
その言葉が落ちたとき、
天は完全に沈黙した。
百八の星は、
すでに地上へ向かっていた。
それは神の軍ではない。
それは天罰でもない。
やがて人の世で
義と乱と運命を背負う者たち。
後に語られることになる。
だがその時はまだ遠い。
ただ、星だけが知っていた。




