05 王太子、素直かも
読んでくださり、ありがとうございます!
今日の投稿はここまでです。
さっきまで私たちがいたところは王座の間だそうだ。まあ、そのままである。別室はそこより離れたところらしく、白く清潔な回廊を歩いていく。すると、王太子が口を開けた。
「先ほどはすまなかった...。君たちにも事情があるのにこちらの一方的な都合に巻き込んでしまった。君たちは弟妹の面倒やばいと?とやらで自分で稼ぐ必要があるのだな...。」心なしかしゅんと肩が下がっている。
王太子の真後ろを歩く黒井が話し出す。
「いやー俺らあなたから見たら所謂庶民ってやつですからね。家事とか手伝わないといけないんすよ。」
「そうなのか...!?綺麗な服を着ているからてっきり上流階級なのかと...。それでは、メイドや侍女なんかはいないのか?騎士も?」
「そんなのいないよー。こんなの家でかくないしぃー。王太子っておもしろーい。」ふわりと笑いながら一護が答える。
あ、王太子照れたな?耳がほんのり赤くなっているし心の中もちょっとうるさい。
「君たちの衣食住はもちろん、保障する。追い出しはしない。こすめ?とやらもなんとかしよう、、お菓子は、料理長に頼んでおく。他にも何かあれば遠慮なく言って欲しい。」
なんだ、王太子。意外といいとこあるじゃないか。まあ、婚約なんかしないけどな!とりあえず、酷い目に遭わされることはなさそうで一安心。
そんなこんなで別室に着いた。別室とか言うから質素なものを考えていたが、しっかり豪華である。まあ、そんなものか。
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なにぶん初めてですのでよくわからず...。感想とかもあれば是非!