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IV

そんなある日、僕は夢を見た。


目の前には踏切があって


空中にはふわふわと黒い何かが浮いている。


そこであることに気づいた。


それは


『僕はここで死ぬのかもしれない』


ということだった。




だが、すぐにその考えは否定された。


電車が走り去った踏切の奥には


1人の女の子が居た。


よく見たら、


その子の周りには僕と真反対の色、


白のふわふわした何かが漂っていた。


そしてその子はこっちを見てこう言った。


「雪ってどんな感情?」って。


僕は一瞬口を開いたが、


それを言うのはやめた。


見ず知らずの女の子にこんなことを話すのは気が引ける。


ましてや、遠すぎて聞こえなさそうだ。




その時、ふと女の子が横を見ていた。


僕もそれにつられて見たが、


そこには何も無いように見えた。


もしかしたら僕の角度からは見えない位置にあったのかもしれないが。


そしてその子は首を傾げた後、


僕に何かを言ってから背を向けて


どこかに向かおうとしていた。


そこで僕は咄嗟に


「ねぇ、待って───」


そう言ったが瞬きしている間に


その女の子は消えていた。


その出来事の1秒後くらいに


僕は目が覚めた。


そして今の出来事は全て夢だったということに、


少しだけ寂しさを覚えた。


それだけでなく、


どこか懐かしげな雰囲気を感じた気がした。

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