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XII

「ねぇ、雪ってどんな感情?」


私は改めてそう問うと、


雨音は驚いたのか目を見開いて


こちらを見た。


でも、すぐに目は死んだ魚の目のように、


どこを見ているか分からないような目に


変わった。


そして


「雪は────、雨の時よりも悲しい出来事があった時に降ると思う」


「泣いて泣いて泣いて、それが憎しみに変わった時に降るものだと僕は思う」


と静かにそう呟いた。


それを聞いたと同時に私の胸は締め付けられた。


「逆に聞くけど、雪ってどんな感情だと思ってたの?」


私はうーんと唸った後、こう呟いた。


「雪は────、無情だと思う」


「何もかも諦めて、怒りも泣けなくもなった無情だと私が思ってる」と。




「君もワケありなんだね」


その返しに私はきっと


雨音も辛いことがあったのかなと思った。


「これからどうするの?」


そんな質問に私は


「いつも通り過ごすよ」


と答えた。


すると急に雨音は少し俯きながら


「僕は───いや、雪、僕を助けて...」


そう言いながら急に泣き出す雨音。


私はなんで雨音が泣いているのか


訳が分からず、


驚きながらも抱きしめることしか


出来なかった。


そんな時、


「ねぇ、1個だけ言いたいことがあるの」


と女の子が喋りだした。


「雨音のことはこっちでどうにかしとくから雪と雨音は幸せに過ごして欲しい」


「それが私のお願いなの」


私が戸惑っていると


「うん、分かった」と雨音が答えた。




✧••┈┈┈┈┈┈••✧




それから6年後、


私は今も雨音と仲良く過ごしている。


皐月神社は何故だか寒月神社っていう


名前になってるけど...


でも思い出の場所が消えなくて


本当に良かったって思ってる。


それはそうと、あの日以降、


あの女の子に会っていない。


どこに行ってしまったのだろう。




Fin?






番外編へ続く...

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