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プロローグ

◆◇プロローグ◇◆


ーー目覚ましの音だ。


春の淡い光がすずめの鳴き声と共に、角部屋の彼女の部屋をつつんでいく。

これが”春眠、暁を覚えず”というものなのか。

目は覚めても体が全力で拒否をする。


ーーもう少しだけ、もう少しだけ。


暖かい陽の光に照らされたせいか、さらに思考を遅くさせていく。

いつも朝からアパート内に響く「起きなさい!」という声が聞こえない。


ーーそうか、今日は日曜日の朝なのか。


彼女は納得するとまた眠りに落ちそうになった...が?


ーーん? 日曜日の朝….!?


「やっば! 遅れちゃう!」


先ほどまでの春の睡眠欲は突如に吹き飛び、ベッドから飛び出した。

普段は起きたら必ず整えていく布団が山のように汚くまとめられていた。

カレンダーには大きな字で「映画撮影!」と書かれていた。


彼女「桜井美羽」は都内に住む普通のOL。

もちろん女優でもないし、誰もが羨ましがる大企業に勤めているわけでもない。

さらに言えば彼氏がいたことも、無い。


「監督に怒られちゃう」


静かな日曜日の朝、ドタバタと大きな音が響く。

全てにおいて平均的な彼女には特異な趣味が一つだけある。

それはー週末”非日常”な冒険に挑む事だ。

エキストラでも街の中にあるイベントに参加する事でも


「予想不可能かつワクワクする出来事」に挑戦する事が趣味である。


ー「行ってきまーす」


彼女は誰もいない部屋に挨拶をして家を出る。

急いで準備したせいか寝癖が少し残っている。


「バス間に合うかな?」


そう言うと、彼女はエキストラの撮影現場に向かう為

走ってバス停まで向かった。

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