金色の穂の向こうで
未明の暗い空の下を行く
東方に星ひとつ
地上は今、極寒の
乾いた大地に風が吹く
夜明けは遠くから
旅人の姿でやってくる
地平線の端から
星の生まれるのと同じ
青い場所から
夜が明けていく
空は限りない
果てのないスクリーンのように広がって
地平線まで
映し出されたのは白い星の瞬きと
明けていく空
移り変わっていく
言葉では表せない変化
追っていきたいのは、誰?
鳥になって
暁に染まって
そのまま、透明な空へ
雲とともに飛んでいきたい
朝日に輝く
金色の穂の向こうで
待っているどこかへ
降りていくために