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第4話 幼なじみ設定を強要するな

 けたたましいアラームの音で目を覚ました。手探りで声の鳴っている枕元に手を伸ばし、スマートフォンを手繰り寄せる。音を止め、時間を確認した後、部屋の周りを見渡す。


 少女はいなかった。安堵して、再び目をつぶる。


 昨日のことは夢だったんだ。オタク活動をしないと呪い殺すなんて、そんなバカな話ある訳ない。


「起きて! ねえっ、起きてったら!」


 鼻にかかったような甘ったるい声が聞こえた。パッと目を開けると、目の前にセーラー服を着た少女がいて、俺の顔をじっと見つめていた。額からは嫌な汗がじと〜っと流れた。


「誰だお前は」

「もう! 何寝ぼけてるの? 幼なじみの顔を忘れないでよね!」


 幽霊はパチっとウインク。体中が倦怠感に満ち溢れた。


「俺に幼なじみはいない。変な設定を加えるな、ストーカー幽霊」

「誰がストーカーですか! せっかく、かわいい幼なじみが部屋まで起こしにくるシチュエーションを体感させてあげたのに!」

「幽霊が起こしに来るなんて、ホラーでしかないだろ」

「ただの幽霊じゃなくて、美少女なんですよ! ココ大切! わかりますか!? 美、少、女!」


 幽霊が大声で叫ぶので、俺は耳を塞いだ。


「ちょっと! 私の話をきちんと聞いてくださいよ! ねえってば!」


 ああ……うるさい。


 現実を認めたくない俺は頭から布団をかぶった。

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