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リア充RPG  作者: 秋華(秋山 華道)
13/44

十三回目

 今日もいつのもように、交番の前でアイテムを売っていた。

 すると警察官の安藤が、俺に話しかけてきた。

「どうだ?調子は?」

 俺はいつの間にか、この安藤ってのと、それなりに仲良くなっていた。

 と言うか、この安藤は、すっかりアイテム屋のおっさんになっていた。

 そして勇者たちより、このゲームの情報を持っていたりする。

 そらそうか。

 毎日勇者たちの会話を聞いていたり、俺に話しかけてきたみたいに、他のみんなとも話をしているのだろう。

「ぼちぼち」

 俺はいつものように一言だけ返した。

 するとこの後、何か情報があれば、聞いてもいないのに教えてくれるはずだ。

 今日も当たり前のように、安藤は仕入れた情報を話し始めた。

「そういや、藤山さん陽菜ひなちゃんが、「人殺しのナイフ」手に入れたって喜んでたぞ」

「そ、そうか」

 おいおい、警察官が、そんな事を笑顔で話して良いのか?

 それに陽菜ちゃんって、まだ小学三年生だろ?

 なんだか凄くまずい話をしているように見えるんじゃ?

 辺りを見ると、買い物のおばちゃん達が、白い目でこちらを見ているように見える。

 まあ、見られているのはこの安藤だから、俺には関係ないけれど。

「後な、今日、駅前の北武デパートの広場で、ゾンビ祭りやってるらしいぞ。百人殺せば、抽選で「切れる中二病ソード」が貰えるとか」

「はは」

 なんだよそのネーミング。

 前から思っていたけれど、このゲームに出てくるアイテムは、名前適当過ぎるだろ。

 でも、なんとなく強そうな剣に感じるから不思議だ。

 俺はなんだか、その剣が欲しくなってきた。

「じゃあ、ゾンビ祭りに行ってくるよ」

 俺は安藤にそう言うと、はやる気持ちを抑えながら、北部デパートの広場へ、全力疾走で向かった。

 全然、逸る気持ち抑えられてねぇ。

 しかも、ゾンビ祭りとか、普通なら絶対参加したくねぇ。

 広場につくと、勇者が集まっていた。

 でも、数が多すぎて、現れる「ゾンビ」はすぐに誰かにやられる。

 ここに入っていっても、「ゾンビ」を倒す事はできないんじゃないだろうか?

 まあ考えていてもはじまらない。

 俺は、ゾンビ祭りの会場に足を踏み入れた。

 広場内をウロウロする事三時間。

 ようやく百人倒す事ができた。

 暇だったから、スマフォのディスプレイを見ながら歩いていたんだけれど、「ゾンビ」が襲ってくるのは、見ていて気持ちが悪いな。

 俺はもう二度と、確認以外では、ディスプレイを見ないと心に誓った。

 つかマジで気持ち悪い・・・

 帰り際に交番に寄って、いらないアイテムを全部売ってから、俺は部屋で一人、ゾンビ祭りで貰った抽選券を使ってみた。

 どうせ当たるわけがないと思っていたんだけれど、なんと、ぱぱらぱっぱらぁ~

 当たってしまった。

「切れる中二病ソード」をゲットだぜ。

 俺は早速、ステータスを確認する。

 するとなんと、母さんから貰った「意外と強い剣」よりも良かった。

 しかも、闇属性がついている。

 これは、俺に闇に堕ちろという事か。

 別に闇の属性がついているからといって、自分も闇属性である必要もないが、闇属性なら、この剣の能力をパワーアップさせる事ができる。

 とりあえずこれで戦うなら、闇属性を付与してくれるアイテムが欲しいなと思った。

 俺は装備を「切れる中二病ソード」に替えて、この日のゲームを終了した。

 その後は当然、授業中のバトルを有利に進める為に、予習は怠らなかった。

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