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箱庭の梟

無垢の梟

作者: アウル




小さな窓に手を伸ばす

貴方も同じように手を伸ばしているのだろうか

その氷晶の瞳で何を見つめているのか

彼方の風に秘めた想いを歌う



気紛れにひらいた窓

冷たい感触に震えた

幾日も幾日も

窓辺に佇み夜に溶けてただ朝を待つ



無限に広がる漆黒の闇

この空に星は瞬かない



異質な影を纏い

危うい瞳を凍りつかせようと

彼の者が空を讃えることはない



長い間漂った夜もやがて溶かされ朝に消える

落ちてくる空を捕まえ握り潰す貴方には

空の悲鳴が聞こえるだろうか




天の慟哭に耳を塞ぐ

断末魔の刃がその身を貫こうと

修羅の道を行く貴方の歩みは止まらない




飛べない私はただ願う

共にと










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― 新着の感想 ―
[良い点] 高みを目指している「貴方」と、そんな「貴方」をただ見守ることしかできない語り手。もどかしいですね。締めくくりのフレーズで、タイトルの意味が分かるのが好きです。
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