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蒼の亡命者  作者: TAK
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薬師の里

トヤマヘイムの薬師の里でアスラ一行を出迎えたのは里の長と一部の民であった。里の長は杖をついているも貫禄のあるご老体でまさに仙人のような出で立ちだ。


「これはこれは…、我が里の民ジャスミーナをお救い頂きありがとうございます。」


里の長はアスラ達に里の民ジャスミーナを救ったお礼を述べた。


「お礼ならばそれがし共ではなく、これから参る者にお伝え下さい。」


アスラは礼は自分ではなくさる者に伝えて欲しいと述べた。間もなく、兵士達が棺を運んで来た。里の人々は動揺した。


「これは一体…?」


里の長はアスラに尋ねた。


「この棺の中に眠れる者がジャスミーナさんを救ったんです。」


アスラはジャスミーナを救った者は故人である事を伝えた。


「何…?死者がジャスミーナを救ったのか…?」


里の長は死者がジャスミーナを救ったと解釈しつつアスラに聞いた。


「いえ…、この者はジャスミーナさんを救った後、彼女が無事である事を望みながら亡くなりました。」


アスラは里の長にジャスミーナを救った者の最期について伝えた。


「ならばぬしらは一体…?」

「はい、それがし共はコロニーヘイムの巨大筏より大型カムイで海を渡る途中で沈んでいるジャスミーナさん達を発見し、救助しました。」


アスラはジャスミーナ達との出会いを里の長に話した。


「色々事情があるようじゃな…。わしの家でゆるりと話そう…。」


里の長はアスラ達を自分の家に案内した。



里の長とジャスミーナを交えてアスラ達は里の長の家の居間で話をする事になった。最初の話はジャスミーナがBBB団に囚われてからアスラ達に保護されるまでの経緯だった。


「なるほど…、BBB団からミストヘイムに連れ去られ、BBB団の者に連れ出されたのか…。」

「はい…。私を連れ出したあの人は私の身代わりに毒矢を受けて…。」

「帰らぬ人となってしまったのじゃな…。しかし不思議なものじゃ…、ぬしを連れ去ったBBB団の者がぬしを連れ出すとは…。」

「私はBBB団の命令で兵達の治療を行いました。兵達は死者が出る程厳しい訓練でも泣き言を言わずに、ただ私の治療に感謝していらっしゃいました。私を連れ出したのはその一人でした。」

「それならば理解出来る…。」

「私…、BBB団に囚われて…、BBB団の兵達の治療を通じて…、一つ見つけました…。私が薬師を目指す真の理由が…。」


ジャスミーナは里の長に自分が薬師を目指す理由を話した。


「なるほど…、世界中の病を治したい…。そして全ての若者の未来が奪われない世界にしていきたい…。薬師を目指すに十分な動機じゃな…。じゃが…、ぬしの征く道は茨の道じゃぞ…。覚悟は出来ておるのじゃな?」


里の長はジャスミーナに覚悟があるか尋ねた。


「覚悟ならあります。ここに居合わせていらっしゃる皆も協力すると仰せです。」


ジャスミーナは里の長に覚悟があり、またアスラ達も自分の使命に協力してくれると語った。アスラ達も頷いた。


「ジャスミーナよ…。ぬしは良き友を持ったものよ…。アスラとか言うたな…。ジャスミーナの事を宜しく頼む。」

「承知しました。」

「ジャスミーナよ、この里で学べる事等たかが知れておる。外ならば様々な事を学べよう。薬師としての器量は勿論、意外な発見もあるやも知れぬ。」

「わかりました。皆さん…、改めて宜しくお願いします。」


ジャスミーナはアスラ達に同行する事となった。


「それでは、支度をして参ります。」


ジャスミーナは里の長の家を後にした。その後、アスラ達は里の長の家でご馳走する事になった。

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