薬師を目指す理由
クジライヌは遂に上陸した。上陸したクジライヌは四足で陸を歩いていた。その頃にはジャスミーナの体調も既に回復していた。訓練を終えたアスラ達は廊下でジャスミーナと会った。
「大丈夫かい?」
アスラはジャスミーナに声をかけた。
「はい…、おかげさまで…。ありがとうございます…。ところでですが…、今…、どこらへんでしょうか…?」
「今上陸したところだ。トヤマヘイムまでもうすぐだろう。あ、そうだ…。向こうの部屋で色々お話ししようか…。爺も交えて。」
「うむ。ではこちらへ…。」
「はい…。」
ジェイソンはアスラとジャスミーナを談話室に案内した。
談話室のテーブルではジャスミーナがアスラとジェイソンと向かい合う形で座った。
「ジャスミーナ、確か君は薬師見習いだったよね。」
「はい…。」
「どうして薬師を目指したいのか聞かせて貰えないか?」
「わかりました…。」
アスラはジャスミーナに薬師を目指す理由について尋ねた。
「私が薬師を目指す理由は…、故郷のトヤマヘイムが水と薬草資源に恵まれている為、皆薬師を目指す者が多いのです…。」
「皆薬師を目指すから君も目指すんだな…。」
「はい…。薬師はトヤマヘイムの誇りなのです…。」
「君は薬師となって何を為したいんだ?」
「BBB団に囚われるまではただ…、トヤマヘイムの伝統にこだわっていました…。しかし…、BBB団の訓練で負傷した兵達の治療をしていくうちに…、薬師となって世界中の病を治したい…、全てのティーンとレスティーンの未来が奪われる事のない世界にしていきたい…、そう考えるようになりました…。」
ジャスミーナはBBB団でのティーン兵の治療を通じて本気で薬師を目指す動機を語った。
「世界中の病を治したい…、若者達の未来が奪われる事のない世界にしたい…、悪くない動機ですな…。」
ジェイソンはジャスミーナの動機に共感した。
「そういう動機なら理解出来る。僕らも喜んで君に協力しよう。」
アスラもジャスミーナに協力を申し出た。
「ありがとうございます。」
ジャスミーナはお礼を述べた。
暫くして、トヤマヘイムの薬師の里が見え始めた。
『トヤマヘイムの薬師の里の長へ、大型カムイ・クジライヌの入構許可をお願いします。里の民の一人、ジャスミーナ様も同乗中です。』
ドルフィナは雫の紋章を通じて薬師の里の長の許可を仰いだ。
『何!?ジャスミーナを連れているのか…、承知した…。但し…、大型カムイは里の外に泊めるようお願い致す。』
『了解。』
里の長からはクジライヌを里の外に泊める事を条件に許可を得る事が出来た。ドルフィナはクジライヌを里の外に泊めた。アスラ達一行はジャスミーナを連れてクジライヌから降り、薬師の里に入って行った。




