薬師見習いジャスミーナ
クジライヌ内部の医務室でジャスミーナはアスラ達に促され話し始めた。
「私は…、『トヤマヘイム』の薬師の里の薬師見習いです…。」
ジャスミーナは自分の出自を話した。
「トヤマヘイムとは一体…?」
アスラはトヤマヘイムについて尋ねた。
「トヤマヘイムはブラーガルドのアクアヘイムとサクラヘイムの間にあるヘイムです。薬草が豊富で、ブルドラシルで出回っている薬の大半がトヤマヘイム産なんです。」
ジャスミーナはトヤマヘイムについて答えた。
「有難う。話を戻すけど、何故海に放り出されたんだい?」
アスラは話を戻し、ジャスミーナに海に放り出された経緯について尋ねた。
「順を追ってお話しします…。私が里を離れて薬草採りに勤しんでいる中で…、突然私の周りを霧が立ち込めました…。そして、私は眠り薬をしみこませた布をかがされ…、気付いたら牢の中でした…。」
ジャスミーナは薬草採取中に何者かに囚われた事を話した。
「『霧仕掛け』…、BBB団の典型的手法ですな。」
ジェイソンはジャスミーナを拉致した手法にBBB団である事を確信した。
「はい…、私を連れ去ったのはBBB団です…。彼らは私に自分達の専属医として働くよう命じました…。しかし私は…、自分はまだまだ薬師見習いだから十分な働きは出来ないと伝えましたが…、彼らは妥協は一切しませんでした…。」
ジャスミーナはBBB団に自分達の専属医として働くよう命令された事を伝えた。
「BBB団で働いて何か気づいた事あるかしら?」
ドルフィナはジャスミーナにBBB団で専属医として働いて感じた事について尋ねた。
「BBB団で働いて…、BBB団の人達に関わってみて…、わかりました…。BBB団の訓練は…、負傷者は勿論…、死者が出る程激しいのです…。私は…、専属医を増やすよりも…、訓練の方を何とかすべきだと思ったのです…。だから…、私は訓練官に負傷者を出さない程度に出来ないか提案しました…。しかし…、訓練官の逆鱗に触れ…、刃を突き付けられた時…、私が治療したBBB団の一人が…、私を外に連れ出してくれました…。」
ジャスミーナはBBB団の実情と脱出した経緯を話した。
「ここで亡くなったあの男性の事か?」
アスラは先程死亡した男性の事か尋ねた。
「はい…。私は彼と共に小舟で脱出しましたが…、追っ手より放たれた毒矢から私を庇って…。そして一緒に海に投げ出され…、あなた達に救助された次第です…。」
ジャスミーナは経緯を話し終えた。
「わかった。ジャスミーナ、君の事は我々が保護しよう。」
アスラはジャスミーナに保護すると伝えた。
「有難うございます。」
ジャスミーナはお礼を述べた。
「これから僕等は上陸してグルンガルドに向かう途中だ。君の故郷であるトヤマヘイムには寄れないかもしれない。」
アスラは自分達の行き先をジャスミーナに伝えた。
「いえ、大丈夫です。トヤマヘイム経由でもグルンガルドに行けます。」
「という事は…、トヤマヘイムにも寄れるって事だね。」
「はい…。」
「ドルフィナ、今度寄るべき地はトヤマヘイムだ。」
アスラはドルフィナに目的地をトヤマヘイムにするよう伝えた。
「ええ。」
ドルフィナは操舵室に向かった。こうしてアスラ達一行はトヤマヘイムを目指す事となった。




