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ゲームは狐と共にあり  作者: フィング
第4章みんな個性豊か
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93 海賊再集結

そろそろ、テスト週間。

作りだめもないしきちい(-"-)

 《スラム街南部》


 北部西部と戦闘が開始し過激化する中、ここ南部の商店街でも襲撃による被害が出ていた。

 夜中いずれも商いを営む怪しいNPCは全て蹂躙され、地面は焦げ建物は崩れている。


 すでにスラム側からプレーヤーが守護にあたっていたがもう彼らの姿はなかった。


「なあ、他はあんなに派手な音出して暴れてるのに何でおでらはこんなにしょぼくれた奴らしかいないんだべ?」


「キヒッ!マイクよこの避難が進んでない様子から、人数的に来れる数がいなかったと推測する。護衛に来た馬鹿どももそこまで数もいなかったしさ」


「でも、主力ギルドはここに三つほどあるはずでしょリード。二つは既に向こうで戦ってるとして、残り一つは何処にいるのよ」


「さあ、何せ相手は我らが誇る青空騎士団。情報は既に流出してたっぽいし、襲撃前に逃げたんじゃないかねミラ様」


「それなら最高なパターンだけど、最悪なパターンを第一に考えるべきよ」


 様々な議論を交わしながら、三人はスラムの中心街へと向かっていった。

 商店街を抜ければ、暗いくらい夜道が出迎える。


「なあ、暗くてなんも見えねーよぉ」


「ほら、襲撃前に配られた暗視のポーションあるでしょ。今の内に飲んじゃいな」


「分かっただべ」


 マイクが懐にしまっていたポーションを手に取り口へ運ぼうとしたその瞬間。鉄製の鉛がその瓶を粉砕する。中身は飛び散りガラスは舞い、それに驚いたマイクは後ろに倒れこんだ。


「キヒッ!な、何事!?」


「襲撃よ、でもどこから…」


「暗くて何も見えねーってばよぉ」


 状況が何も得られぬ中、このくらい世界に声が木霊する。


「よくぞ来ました青空諸君。想定よりもかなり数が少ないようだが好都合。皆、一斉に撃てー!」


 すると、左右の民家のまどから大砲が顔を出し、一斉掃射が開始される。


「くっ、転移魔術起動!」


 騎士団の三人はその場から消え、大砲の球をぎりぎりで回避する。しかし、暗くて何も見えない状況はいまだ変化なしである。

 地面から離れ、屋根の上に避難し身を潜めたのちに、三人は作戦を立て始めた。


「まず状況把握よ。敵はおそらく建物の中で同士討ちを避けるために建物を撃つことは無いはずよ。それと、相手はおそらく流星海賊団の連中ね。空飛ぶ船を作れるほどの技術を持った連中よ。ただ、初撃に関しては大砲よりも小さな、銃のようなものだったわ。それも制度がかなり高いやつ不意打ちクリティカルにならないよう十分気を付けないとね」


「この暗くて敵が見えない状況、未然不利だがどういたしますかミラ様」


「どうするって、あぶり出すに決まってるわよ。今度は私たちから奇襲を仕掛けるわ」


「オデはオデは?」


「リードからポーションを譲ってもらいなさい。そんでもって逃げ出てきた連中を一人残らず駆逐してやるのよ。二人とも、理解した?」


「ええ」

「んだ」


 一方流星海賊団は突然消えた標的を探し軽く散策したが、彼らを見つけることはできなかった。


『船長、こちらの区画には痕跡がありませんでした』


『こちらも同じく。下手したらもうこの区画にはもういない可能性が』


「馬鹿野郎。この前も油断して船三隻が空の藻屑になっただろうが」


『すみません』


「ともかく通信切るぞ。手がかりが得られ次第連絡をよこせ」


『『イエッサ』』


「しっかしあの様子から見るに転移師のフォーミラがいたんだろうが、この時間のかけようは気になるな。絶対何か仕掛けてくる」


『…っ……』


「ん?通信か。おいどうした」


『…毒…ぜん…中から』


「おいよく聞こえんぞ」


『とっ、突然空中から毒瓶が投げ込まげっほげごh…』


「おい…おい!クッソやられたのか。おおい!警戒しろ侵攻が再開されたようだ、早く各自配置に着け。それと何人かは伏兵につけ」


 突然予想だにしなかった戦法で、奇襲される海賊団。少々トラウマに近い過去を連想させられるが同時に怒りのようなものが吹き荒れていた。


「これ以上は俺たちのプライドが許さねえ。最初っから最後まで俺らの土俵で踊ってもらうぞ」


 こうして本格的にスラムでの戦争が幕を上げた。

次回、月曜日投稿予定。

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