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ゲームは狐と共にあり  作者: フィング
第4章みんな個性豊か
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91 悪役再集結

さあさあ盛り上げていこー!

 現在時刻九時半。いざ決戦の時である。


《スラム街、西部》


 暗がりの中で炎の柱が立つ。それは、建物破壊し炎上させた。


「ひゃっふー!たんのっしー!それそれーボンバー!」


 うさ耳の少女が、その手に爆弾を持ち暴れ回る。


「こ、こっちに爆弾落とさないでよアーラさん。爆発物って仲間にも当たるから」


「わかっとるわ!それぐらい!ヒーラー分際で喋んじゃねえ!」


「メェエエ……」


「そうだ。騎士たる者、常に強く勇ましく在るべきなのだ。この機会に少しでも実績得てみせよメービィーよ」


「意味不メ〜だよ〜、カルマさ〜ん」


 暴れ回る兎の背には、金属馬(きんぞくば)にまたがるナイトと、フワフワ髪の獣人の姿があった。


「して、アーラよ」


「な~に?今集中してるんだけどー」


「今何人()()()?」


「あー。ほとんどNPCだけど三十人は殺ったかな」


「まだまだだな。プレーヤーも含めて多く倒さなければ、グリコ様が奥義を発動できない」


「それはそうだけど、ここら一帯のマークされてた建物全部燃やしたのに誰もいないのよ。一人もよ一人も!絶対情報漏れてるじゃん」


「まあ、その可能性は聞かされてたからね、しょうがないメ~」


「うるさい、黙れ!」


「カルマさんと私の扱いの差、メ~っちゃかけ離れてるよ」


「だからうるさいって……ん?っと危な!?」


「矢だと!一体どこから」


「や、屋根です!」


 見上げれば、複数のプレーヤーに囲まれていた。

 彼らは赤髪の女を筆頭に集結せしギルド『雀蜂』だ。


「おお、いるじゃんいるじゃん。プレーヤー!さあ、早速ドンパチ……」


 そのアーラのセリフを遮るかのごとく、矢が爆弾を貫く。


「は?」


「……!?伏せろー!」


 手持ちの爆弾が一つまた一つと暴発し、大きな火柱を上げた。


「全く、お調子者もいいところよね」


「全くその通りですぜ姉御」


「うちらに()()()()その吹き矢の使い心地はどうかしら?」


「扱いやすく暗殺向き。我らにピッタリの針ですよ」


「針ね。やっと雀蜂っぽくなったものよ」


「よーしお前ら。一旦降りて確認しに行くぞ。あのうさぎ野郎は死んだと思うが、ナイトとかは生きてるかもしれん。とどめを刺しに行くぞ」


「「おう!」」


 剣や槍を持つ屈強な男達が屋根から飛び降り、煙が上がる道を進む。


「にしてもこの道、どんなアイテム使ったらこんなえぐれるッスかねー」


「まあ、過去に海賊船一隻を粉砕する爆発があったっと聞くしありえなくはないだろ。視界も悪いし気をつけて……あ?」


 先の尖ったパラソルが一人の男の腹を突き刺す。


「ダ〜レが死んだって?こクソアマがーーー!!!」


 パラソルの先が爆発し、男は跡形もなく消し飛ぶ。その破壊力は凄まじく、一度で体力を全て奪い取り男は消滅した。


「な、なんちゅー威力だ」


「おぉいヒーラー。早く傷治しやがれ生きてるんだろ!?」


「羊使いが荒いですよー!」


 背後でシールドを展開してたメービィーが煙を払い、大火傷を負ったアーラの傷を癒やし始める。

 

「お前ら。ヤツの回復を阻止しろ!」


「「「おう!」」」


 一斉に吹き矢でメービィーを狙う。放たれた矢は的確に少女の頭を狙うが、すぐ近くにいたカルマの盾によって防がれてしまった。


「なっ!姉御、ここからじゃ当てれそうになさそうです」


「くっ!二人は、後ろに回れ、残りは前衛の援護に徹しろ。相手のフォーメーションを崩せ!」


 戦いは早くもヒートアップ。

 早くも青空騎士団の力に押されながらも技術で粘る雀蜂に勝機はあるのだろうか。

次回、土曜日投稿予定。

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