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ゲームは狐と共にあり  作者: フィング
第4章みんな個性豊か
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85 嘘の恐怖

不思議な少年。

だけど二人目。

 買い物途中のホーに呼び出された狐影は、案の定荷物持ちとなっていた。

 ただ、いくらなんでも前が見えなくなるぐらい買うものだろうか。


「ホーさん。これ、中身何が入ってるんですか」


「レアとはいえ、スラムで買えるものはろくなものじゃないよ。名前読んだら呪われるアイテムとかあるさね」


「どおりで箱にいくつも札が貼られてるわけだ」


 そんなものをよく他人に持たせれるな。


「ところで、ジェフリーは上手くやれてるのかね?頭は切れるようだが、ガキに好かれる要素は少なそう見えるねぇ」


「案の定、好意は見せてませんでしたよ。あのラットという人。むしろ、予想外な様子でした」


「予想外?」


 狐影立ち止まり、一度荷物を置くと背伸びをした。

 一息ついたところでまた、話し始める。


「混乱。ありえない状況に困惑していましたね」


「それのどこが予想外なんだい」


「普通じゃないんです。自分も経験したことなのですが真意を一切見抜けない、そこに恐怖すら抱く。そんな感じです」


「そんなのはっきりわからないのは当然だろうに」


「わかることを当然とした人物。それの前に現れる例外。これ恐らく、自分しか共有できないことですがね」


 そう。信じがたいが、彼は何かしら人の内心を突き止める能力があるということ。


「よく分からないがそうなんだね。さあ、そろそろ行くよ」


「はい」


 だが、やはりこれ考えすぎだろうか。


 =☆☆=☆☆=☆☆=


「君は、嘘を見抜く技能を持ってるんだネ。それともスキルかナ?」


「スキルではない、現実でも嘘は見抜ける」


「そういうのはあれかナ。やっぱり、表情とか仕草でわかっちゃうものなノ?」


「いえ、ほとんど直感的に感じる。でも、外したことはない」


「へ〜不思議だね〜、面白いね〜」


 嘘を見抜けると言われたのにも関わらず、ジェフリーはケラケラ笑う。相変わらず、そういったところはぶれない。


「あの、聞いてるんです。何故そんなに嘘を言わずして、話すことができる」


「なーに、簡単さ。嘘なんてつく必要ないからネ」


「え?」


「笑顔のために笑う。笑顔のために動く。生半可な努力じゃ実現できないことサ」


「そう」


「言ったからには実現する。約束を反故にしない。努力しても無理なことは、正直に断る。意外にに多くの人ができず何かしらミスすることだネ」


「でも、それは辛いことのはず」


「ホントは辛いヨー。でも、笑えばそれを忘れられる。笑顔ってね不思議でネ、笑えば自然と楽しくなるし周りに感染する魔法なノネ」


「魔法……」


 魔法。このゲームでは当たり前の単語なのに何故かひかれる。ラットは、目を輝かせ少し身を乗り出す。


「とりあえず、今日はここまでにしようカナ。騎士団にはどんなプレーヤーがいたか正直に話していいよ。どこまで話すかは君に任せるよ。()()してるからね」


「多分また来ます」


「いつでもおいで。歓迎するヨ」


 一礼し、ラットはその場を離れていった。

 

狐も鼠もお互いすごい技能持ってるが、どういった経緯でそれを得たのかね〜?

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