8 結局バグは何だったのでしょう
暑かったですね夏。もうそろそろ勉強し始めないとやばい時期に…
小説どうしよう。見てる人少ないとはいえそこらへんは守りたいし…
(;´・ω・)ハア
アップデートが終わり狐白は「グランド・エデン」にログインする。
目を開けるとそこは知らない天井…
「いや、ただ宿でログアウトしただけだけどね」
特に理由はないが、1度は泊まってみたかった。
「ギルドを立ち上げれば、建物と部屋が手に入るらしいけどな」
公式サイトをよく閲覧するようになってからゲーム内の知識が増えてきた。少しはゲーマーらしくなってきたのだろうか。
「…あとは」
サイトに載ってあった自分の動画。
それと共に書かれた「狐の少女」という単語。
「自分そんなに女の子に見えるのか?」
部屋に設置された鏡と向き合う。
1度水面で自分の姿を見たが、鏡でまじまじと見つめるのは初めてだ。
「少女のようなそうでもないような…いや少女って言われるとそうとしか見えない?」
恐る恐るオプションを開きプロフィールを見る。
性別は機械が自動で読み取るため、それを変更することはできない。
ただバグった白夜のプロフィールは…
「性別…空白?しかも身長は137センチってチビかよ自分!」
文字化けではなく本当の空白である。おそらく機会が性別を認識する前にゲームが始まったせいなのだろう。バグというよりかわ必然的なことだったのかもしれない。
「んー、自分はこれから少女として遊んでいかないといけないのか[ピッロリン]…な?」
うなる白夜も元へメッセージが届く。
「誰からだ…運営!」
『ゲームをプレイしていただき誠にありがとうございます。つきましてプレーヤー名【白夜】の文字化けバグを直しました』
プレイヤー名【白夜】 職業:白霊狐 LV:16→18+☆1
体力:6→7
筋力:4
俊敏:10→11
器用:8
魔力:6
精神:2
装備:頭=白霊狐の面[隠蔽] 体=柔軟な革鎧 足=旅人のズボン
靴=軽い靴 武器:真意の武具・銀[固定]
アクセサリー:1鑑定のイヤリング 2罠発見の目 3忍者の懐・クナイ 4空白
スキル:なし
どうやらステータスについてはバグと判断されたようだ。
あの動画を見て調べてくれたのだろう。
「安心したけど、なんだこれが職業白霊狐?」
職業:【白霊狐】
白銀の狐族。これは狐の一族しかクラスチェンジできない。
武器は【真意の武具】で固定される。
「うん、自分、狐の一族違う。自分、人間」
少し混乱気味になる。やっぱりバグは完全に治ってない。
「だってほら~【白霊狐の面】を外すとほら耳も尻尾も…」
残ってる。
おかしい。狐面の効果で生えてたはずなんだが…
嫌な予感はするがプロフィールを再確認する。
『種族名:シルバー・フォックス』
このゲームには、ドワーフ・エルフ・人族・獣人といった種族名が存在する。
その中にシルバー・フォックスなんて存在しない。
レベルが最大値を超えると種族が進化するらしいが…
「少なくとも俺は、始まりの町を出て、次の町へ進んだほうがいいのかもしれないな」
一周回って冷静になった白夜は今後の方針を考える。
周りからは上級者扱いをされるだろう。
ならば、ゲームの最前線へ向かったほうが変に怪しまれずに済む。
「さっそく、馬車を探しに行くか」
レベル的には心許ないが、善は急げということで移動用の馬車を予約しに向かう。
予約自体はすぐだったが、貯金がほぼなくなったショックは隠しきれなかった。
あくまで趣味で書いた凡人作品ですが、面白いなどのコメント・ブックマークは作者のモチベーションを上げます。
投稿日は、毎週土曜朝5時に変更いたします。楽しみにしててね(*^-^*)