68 運営の嘆き4
今日もー嘆くよ運営ー
《バーチャル式会議室》
『今回の議題は、サイバー攻撃を受けた件についてだ。皆わかってたと思うがな』
『社長、いつになく不機嫌ですね』
『当たり前だ。このゲームはうちの孫も遊んでるんだ。そうでなくとも多くの人が危険にさらされたんだ』
『うわ、怒っていらっしゃる』
『今回のサイバー攻撃を受けて、数時間のサーバーダウンと一部データの破損がおこった』
『サーバーやデータ共に復旧できたのは良かったですが、下手したらもっと大きな被害になってたかもしれませんね』
『今回のこの事件を受けて本社は対策チームを組み、調査を開始した。それで新たにわかったことがある』
『それは、ホントですか』
『では社長に変わってわたしの方からご説明いたします。今回の事件を得て我々が調査したところ、ニ箇所から同時に攻撃を受けていたことが発覚しました』
『二箇所ってどういうこと?』
『そのままの意味となります。一つは外側から、二箇所目はゲーム内のプレーヤーからでした。一箇所目はまだ調査中ですが、二箇所目のプレーヤーは突き止めました』
『なるほど。そのプレーヤーの名前は?』
『キャラ名白夜。白霊狐として名が知れているプレーヤーです』
『おっと』
『これまた意外な人物が』
『ただ、ここでも気になる点がございまして。ゲーム内からの攻撃でほとんど被害を受けていないのです。主な被害は外からの方が圧倒的に大きいのです』
『はあ、では白霊狐は何がしたかったっんだ?』
『わかりませんが。白霊狐なるプレーヤーがサーバーに負荷を与えたことにより、もう一方の干渉を事実上無効化したことになります』
『え、じゃあ白霊狐は……』
『被害を最小限に押さえてくれた……ということになります』
『それは嬉しい報告だけど、じゃあその白霊狐は何者って話になるわよ』
『さらに調査を続けたところ、白霊狐はある動画を出しました。一つは動画のライブ映像の一部で、もう一つはとある池が映った映像でした。それがこちらの映像となります』
『……この映像になんの意味が?』
『まず1つ目の映像は、白霊狐がサーバー攻撃をした時間帯とほぼ一致しています。その後に彼女が現れた場所は、グランドエデンに似たどこかと推測されます。そして、次の映像は過去に撮られたものらしいのですが、この場所はゲーム内に存在しないはずの地形だったのです』
『待って、話が飛躍しすぎて飲み込めないわ』
『ぷす……ぷす、ぷす』⇐許容オーバー
『えっとーつまり、サーバー攻撃を得て白霊狐は変なところに飛んだってことか?』
『噛み砕いていえばそうなりますね。しかし、この場所に向かうには特別な条件が必要なようです。すなわち、我々の知らないシステム権限が彼女にあることとなります』
『マジですか』
『推測の域になりますが、恐らく』
『ということで諸君、プレーヤーの管理は君たちの領分だ。この対策チームと協力して調査をしろ』
『はあ、具体的にはどんな事をすれば……』
『嫌な予感がするわ』
『二十四時間交代で白霊狐を監視してくれ。システム上でも監視できるが、それでも及ばない部分があるようだからな』
『・・・^u^・・・・・・・・・』
『せんえつながら、プライバシーの侵害になるのでは?』
『それは、それで今更だと思うがね』
『見解の余地はなさそうだ。では、みんな一緒に……』
『ああああああああ!嫌だああああああ!』
『残業怖い残業怖い……以下略』
『ゆ、許してくれええええええ!!』
『でも、今までと比べればマシか?いやでも…あああああ、感覚が毒されてるよ』⇐感覚が毒されています
『言っておくが、サーバー攻撃は許される行為では一切ない。白霊狐が何を企んでいるのかしっかり見極めろ』
『『『ハイ!』』』
『は、ぃ……』⇐毒殺




