表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲームは狐と共にあり  作者: フィング
第4章みんな個性豊か
66/132

65 落下事件

悲しき現実、無秩序な世界。

たった一人の思いに限って叶えられない。


どお、カッコいい(゜∀゜)?

『みなさんお待ちかね、大会本戦が開始されまーす』


 ついに開催される本番の戦い。この最終戦の中に白夜は出場することになった。


『さあ、本選出場者の名簿を表示いたしまーす!』


 名簿には、自分を含め、多くの見知った名前が載っていた。


「とりあえず、ライブ撮影開始・・・と」


 念の為撮影はしておく。その作業のあいまに周りの声が耳に入る。


「……あれ、ロビーに白霊狐がいる!」


「ついに、姿を現した」


 彼らが言うように、白夜は真の姿でおおやけの前に姿を現していたのだ。

 白銀の毛に、九つの尻尾が美しく輝く。


 その存在に多くのプレーヤー困惑する中、動き出すニつの影があった。

 

「フワフワだー!」


「モフモフだー!」


 飛び込んできたのは、双子のノアルとクロムだった。


 何故かは分からないがこの子らの気配は読みづらく、船にてすきあらば触られてた事を覚えている。


「触らないでくれませんか?」


「いいじゃん狐ちゃん」


「いいよね狐ちゃん」


「良くない」


「え、狐ちゃんは触らせてくれるんじゃないの?」


「狐ちゃんなら、触らせてくれるはずだよ」


「どゆこと」


「黒い狐ちゃんは触らせてくれた」


「黒い狐ちゃんは優しかった」


「でも、くすぐったいから離れて」


「いー」


「やー」


 駄々をこねた二人を止める方法は無い。船で出会った時にその事を知らしめられた。

 早い内にこの双子対策を考えなければいけなさそうだ。


「はあ、どうしたものか」


「あれ、え、白霊狐!?」


 ビックリした様子で現れたのは、狐の羽衣のホムラとその側近のリンだった。


「白霊狐さん、私のこと覚えてるよね?ほら、闘技場で出会った」


「覚えてるよ。そうでなくても有名だしね」


「あの、フレンドになってください」


「え?」


「よかったら内のギルドに来てください」


「はあ…」


 話かけられるとは思っていたが、勧誘されるとは思っていなかった。少々く気が早いのではないか?


 ただ、ホムラから向けられた期待の念が眩しいので、断るのを躊躇(ちゅうちょ)してしまう。


「今はフレンド登録だけにしときます。ギルドの話はまた今度で」


「ありがとうございます」


 早速、ホムラとフレンド登録しようと試みるがあることに気がつく。白夜と言う名で、すでに登録していたのを忘れていた。


「あー、すでに済んでいますね」


「え、それってどういう……」


「ホムラ様。どうやら誰か来たようです」


 ホムラの話を遮るかのように現れたのは、青空騎士団のソーラとダンテ、グリコの三人だった。


「これはこれは、ホムラさんと白霊狐さんではありませんか」


「なんの用よ、ソーラ」


「別に、今の内に挨拶をと思ってね」


「いらないわよそんなの。あんたなんか、闘技場の時みたいに瞬殺してやるわ」


「ソーラ……今回は負けない」


「二人には悪いが、こっちには先約がいるんだ」


「「先約?」」


「白夜って奴だ!?」


「白夜!?」


「そうだ、知り合いだったかな?」


「そうよ、何なら最近会ったわ。聞いたわよ、リアルでも知り合いだって」


「そうだったのか」


 その本人である白夜は蚊帳の外。いや、白霊狐である今は他人を演じなければならないが、変にむずかゆい…


『まもなく、大会が開始されます』


「始まるみたいだな」


「そのようだな。わかってるとは思うが勝ちは譲らん」


「私も負けませんから。覚悟してなさい」


「いいねその感情。戦いがいがある」


 三人の間に強いなライバル意識ができていた。それを見守る側近たち……と双子。


 彼らは、開始と同時ににフィールドへと転送された。


「行くぞ」


 そういきこんだ時………事件がおきた。


「!?……何だこれ!?」


 突然風景が歪み始めた。砂嵐の映像と共に風景が入れ替わり、真っ暗な空間へと飛ばされた。


「ここは、いったい?」


 よく見ると、他のプレーヤーもこの場に飛ばされて来たようだった。しかし、一切の感情が見受けれれない。みんな、魂が抜けたような状態だったのだ。


 彼らは次々と姿を消し始め、最終的には白夜一人となった。


「どういうこと?まさか、サーバーダウン!?」


 しかし、何故自分だけが意識を保てていたのか疑問が走る。

 システム画面を開こうとするが機能せず、ログアウトができなかった。スキルやアビリティが使えるか試してみるが、銀霊も魂狐霊炎も出てこなかった。


 ついに、手詰まりになった。


 どうしようもなかった。


 ただただ、頭を抱えてしまった。


『……あれ、何で白霊狐のライブ映像だけ止まっていないんだ?』


『なんだ、この真っ暗な空間』


『なんか、他のプレーヤーは全員サーバーダウンしたらしいけど、なんで?』


 ライブ配信のコメントだけが視界に映りこむ。カメラだけは機能を停止していなかったようだ。


「どうしよう、これ。ログアウトできない」


『マジかよ』


『おい、運営早く白霊狐ちゃんを助けろ!』


『(公式)ただ今、サーバーの確認を急いでおります。もうしばらくお待ちください』


『おお、公式が見てた』


 そのコメントに少し安堵する。

 冷静になれたところで、気になるコメントを目にする。


『白霊狐の手、なんか光ってね?』


 その一文を読んで初めて気がついた。手の甲が白く光り模様を浮かばせていた。それは、とある池にて刻まれたものであるとすぐに気がついた。


「どうして」


 それは誰にも分からない。分からないはずなのに、その光が示す道を、なぜだか()()()()()


 手を前に伸ばし、何かを掴むように握り締めた。


 突然何もないこの空間に亀裂が走る。激しい揺れと光を伴って、ついには空間が砕け散った。


 ここはグランドエデン上空だろか、何処までも高い空の上に身を投げ出された。

 周りには、五つの大きな島が見える。さらにその下にも、山や森、海、町が連なってるのが見えた。


「なに、これ」


 絶景に見てれてると、頭の中をかき回すような頭痛に襲われる。

 何かの記憶が、流れ込んでくる。


 =☆☆=☆☆=☆☆=


 絶叫が絶えない日はない。いつも誰かが戦争で死んでいく。


 赤の魔女は地に穴をあけ、青の騎士は城を切り裂き、能の賢者は山を変形させた。

 竜の厄災が町を飲み込み、武の獣が村を襲い、逃げ出した生命を邪悪な魔人が破壊する。


 そんな中、戦争に終止をうつために戦った者達がいた。


 孤高の狐が平和を夢見る。

次、月

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ