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ゲームは狐と共にあり  作者: フィング
第1章ゲームの初まり
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6 感情を読み取る暗殺者

見る人がどんどん増えてきてます。

うれちい(*'ω'*)

 ダンジョンから無事戻った彼らは、これで解散となる。


「契約はこれで切れちゃうけど、できればまたお誘いください」


 リーダーのジャンは差し出された手を握り握手を交わす。

 これだけ見ると友情を分かち合ってるように見えるが、白夜にはそう見えない。


「こっちからも礼をいう。中々いい連係プレーだった」


 ナイトの男も同じようにジャンと握手を交わす。


「ところでジャン。これからどうすんだ?」

「町に戻って素材を換金するだけだが?」

「俺たちはほかに用事があるから一緒に行けないんだよな」

「そうなのか。気を付けろよ」

「お前らもな」


 2人は森の奥へ去る。

 彼らがいなくなった後、白夜も握手を交わしその場で別れた。


 何も言わず、森の奥へ…


 =☆☆=☆☆=☆☆=


「…お前らしくじるんじゃないよ。相手は2人だが気を抜くな」

「分かってますよ姉さん」

「不意を撃てばなんてことないさ」


 怪しい連中が暗い暗い森の中で集まっていた。

 彼らは『雀蜂(スズメバチ)』というギルドのメンバーだ。

 仲間を装いプレーヤを誘い込み、仲間に奇襲させるといったPKギルドである。


「なあ姉御。今回獲物が少なくねえか?

「まあ最近の活動で名が広まっちまったからね。落ち着くまでの信望さ」

「確かに、姉御はやっぱり賢いな」

「だがあのシーフの小娘に感ずかれてただろ」

「確かに…でも逃げられないように見張りつけといたから」

「そうか…」

「姉御!」

「なんだ、見張りはどうした!?」

「それが片方のシーフが1人でいなくなったんだ」

「ほら言わんこっちゃない」

「ちっ、でもあんな小娘1人逃がしても…」


「ぐあっ!」


 1人のプレーヤが地に伏せる。彼には白いオーラをまとったクナイが刺さっている。


「き、奇襲、奇襲よ!」


「どこだ?…ぐっ!」


「姿が見えねぇ。攻撃も四方八方から」


 1人、また1人と地に伏せ動かなくなる。

 ナイトの男も動かなくなり魔法使いの女性が残る。


「もう、何なのよ…」


 青ざめた顔で後ずさりし、あたふたと逃げ出す。


「あ、あね…」


 仲間の声も無視し全力で逃げる。


「いったい誰がこんな事。そもそも何で私たちの場所を…」


「追尾してた彼を追った。ただそれだけ」


 振り向けば白銀の狐にクナイで腹を突かれ、彼女も地に伏せる。


「自分は通りすがりの狐の霊さ」


 その言葉を最後に、とどめを刺されガラスのように砕けていった。


 =☆☆=☆☆=☆☆=


 数日後。公式サイトの掲示板に1つの動画がのせられた。それに映るのは、まさしくあの現場での一部始終だった。


『謎スキルを使った狐の少女。上級プレーヤー始まりの町周辺に到来か!?』


 と付け加えられて…


「…ゲーム内に撮影機能あったんだ」


 顔をしかめながらつぶやく。流石に少女扱いは許せないが。


 次々とクナイで無力化され地に伏せるプレーヤ達。撮影者も途中で倒れこんだ。

 その撮影者は逃げ出す魔法使いに声を発したが届くことはなく、彼女もまた動けなくなりとどめを刺された。

 そこには紛れもなく白霊狐という真の姿をさらした白夜の後ろ姿があった。


「謎スキルって…やっぱ誰も知らないのか」


 正確には種族の持つ特性だが、スキルとそい変わらないだろう。


【ライフ・ザ・ドレイン】

 白霊術の一種であり、攻撃した相手から体力を奪い自身は回復する。


 それがオーラの持つ能力のようだ。

 どどめを刺すのに使った長刀やクナイにその能力を付与していた。

 ただ、その効果が持続的に発動した場合相手は脱力感に見舞われ動けなくなるらしい。


「さて、効果が分かったのはいいが…運営がこれを見てどう反応するかだな」


 バグで手に入れたであろうスキルと装備。運営が白夜というアカウントを調べてるかもしれない。

 狐白は不安で頭がいっぱいだった。

ブックマークの評価本当にありがとうございます。


あくまで趣味で書いた凡人作品ですが、面白いなどのコメント・ブックマークは作者のモチベーションを上げます。


予定では、毎週金曜23時に投稿していきます。


まだ少ないですが、良い評価をつけられてるので頑張っていきます。(*^▽^*)

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