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ゲームは狐と共にあり  作者: フィング
第4章みんな個性豊か
59/132

58 大会予選会

 基本、上級者無双となっております。

 

「狐白!宣戦布告だ。今回のバトロアイベントでコテンパンにしてやる」


「えっと…どうやって?」


 まさかの第一声がこれだった。さあ苦難の始まりだ!


「どうやってって、今回のイベントで戦績を競い合うのさ」


「そうそう、流石に同じマッチで戦う機会はないだろうしな」


 大介と巧弥も加わり、とうとう逃げ場のない状況になってきた。

 だがこれはチャンスでもある。ここでソーラを見返せば今までの仕返しにもなる。


「わかった受けて立つ」


「そう来なくっちゃな」


「あと、負けた方には罰ゲームな」


「は?」


 相変わらずウザいことこの上ない。罰ゲームの話は先に言うべきだろ腹黒め。


「男に二言はないよな?」


「今更男扱いですか」


「裏を返せば漢になれるチャンスだぜ」


「そうそう。ここで逃げたら一生女子だぜ」


「なにその理不尽」


 この三人に関わった自分が馬鹿だったと今更後悔してきた。


 =☆☆=☆☆=☆☆=


 学校から帰りさっそくゲームを起動する。


 ソーラとの勝負についてだが勝算がないわけではない。だが、相手もプロの領域にいるためそうやすやすと勝てるとも思っていない。


「だからこの休みの日に、できるだけ差をつける」


 大会イベントの開催は今日からだ。

 今回は出し惜しみする気はない。最初から白霊狐で行く。


「…とりあえず生放送の準備しよう」


 ゲーム内からも視聴できるらしいが、要望があったので撮影を開始する。


『きたきた始まった(*'▽')!!!』


『ついに、白霊狐さんの生放送が見れる!』


『応援してます!ぜひ決勝まで上り詰めてください』


『白霊狐さんの声聞けるかな?』


 と、こんな感じてコメントもしてくれる。

 応援があるだけでここまで気持ちが高ぶるものなのだろうか。


「それでは、始めていきましょう。まずは第一戦目です」


『キターーーーーー』


『声かわえええ!』


『キュン』


 …そんな声可愛いだろうか?


 ゲーム開始直後、全てのプレーヤーが経験値タワーへ向かう。

 このルールでは経験値は命。あればあるだけ得があるのだ。

 その分戦闘が発生し、それを生き残らなければいけない。


 個人としての実力が試される場面だ。


「は、白霊狐!??」


「おい、こっち来る…!」


 二人ほどいたが、難なく倒しきる。幸い銀霊さえいればほぼ一撃で倒せる。

 ただしここで経験値タワーを掌握せず、別の経験値タワーへ向かう。敵のレベルが低い内に数を減らしておきたいのだ。


「よーし、経験値はもら…へ?」


 生き残ったと安心するのもつかの間、背後から狐が迫ってくる。

 これを繰り返すうちに、この試合でのキル数がトップとなった。


『なんじゃこの戦い方!』


『てかその狐、レベル低いのに何で使えてるんだ?』


「これは種族特有の能力で白霊といいます。でも名前と被るので銀霊と言ってますね」


『そんなの反則だろ!』


「一応合法です。ただ流石にレベルが高いと一撃は無理ですし、相殺されることもあります」


『あ、そうなんだ』


『これはいいこと聞いたぞ』


 確かに銀霊は脅威だ。これさえ知っていれば対策もたやすいだろう。

 しかしそんなことを知らぬプレーヤ達がどんどん滅されてく。


「ファントムミラージュ」


「ふ、二人に増えた!本物はどっちだ」


「どっちも本物だ」


「ぐほ…両方攻撃できるって反則だろ」


 こうして白夜は初戦一位という、いいスタートダッシュを決めれたのだった。

次は土曜日ダヨ

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