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ゲームは狐と共にあり  作者: フィング
第4章みんな個性豊か
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54 完璧なチームワーク

ま、まだまだ余裕はある…(;´・ω・)よね?

 パーティーチャットによりそれぞれ標的を決め、海賊を倒す作戦を決めた。


『それで、右翼を担当してくれるヤツは誰かナ?』


『右翼は自分が行きます。あ、一人で大丈夫です』


『少人数で大丈夫なのか?』


『『問題ないよ』』


『トウゼン』


『むしろ自分たち以外、海賊船に乗り移れないでしょう』


『それもそうか…てか、君たちはあの距離を渡れるんだな』


『コチラに向いている大砲を先に潰すヨ』


 方針が決まったところで、海賊にバレないように動き始める。


「なあ、プレーヤーってこれだけか?なんか少ない気が」


「気のせいだろ。オラ!早くアイテムよこせ!」


 突然左翼にいた船の側面が爆発し、モクモクと煙が上がる。


「なっななな、なんだ!?」


『何者かが、船の中で暴れています。大砲が一部破壊されました』


「なに〜!まさかこっちのプレーヤーが乗り込んだのか」


「おい。残った大砲でこの船に穴を開けろ!」


『ダメです。煙が濃くて前が見えません』


『報告します。こちらの方にも侵入者です。先程から黒い煙幕がばら撒かれておりまして、同じく前が見えません』


『今大砲を撃ったら味方に当たりかねません』


「何だと!早く対処しろ」


「「サモン、ファルバード」」


「今度は何だ!!?」


 緑に輝く羽毛を輝かせ、二つの首を持ったお大型の鳥が突然現れた。その上には、クロムとノアルの姿があった。


「みんなー」


「反撃だー」


「「「「おおーー!」」」」


 双子はそのまま船へ飛び立ち、残ったプレーヤーも海賊達に襲いかかる。


「クソッ!おい、大砲はまだか……おい!」


『こちら、半壊状態であります。それにも関わらず、相手の姿を確認できません』


『こちらも、半壊状態で……うわああー!火事だー!』


「くっそ、やくたたずめ。うお!」


「よそ見してる場合か?オッサン」


 お互いの武器がぶつかり合う。火花が吹き出し、大きな音を響かせた。


「ほお。お前、槍使いか」


「そうだ。現実(リアル)で鍛えたペン回しの頂点を見せてやらー!」


「……は?」


「ふっ!驚愕してまともに声が出ねえようだな」


「ち、違わい!数でなら勝っているんだ。全員かかれー!」


「そう簡単に近づけさせるかよ!ほら、避けれるもんなら避けてみやがれ」


 長物の槍をクルクル振り回しながら敵陣へと突っ込む。


 一見軽率な戦い方と思われるかもしれないが、彼の振り回した槍によって、相手は上手く近づくこともできなかった。


「俺の槍はな、攻守一環の槍なんだぜ。背中も足元にも死角はねえ!」


 ペンは絶えず槍を振り回し続け、次々と敵をなぎ倒す。


「遠距離だ!遠距離から攻撃しろ!鉄砲の用意だ」


 懐から鉄砲を取り出し、ペンに照準を向ける。


「鉄砲は反則だろ!」


「ハッハッハ!海賊はルールなんてものに縛られねえからな。さあ、撃t…」


「ぐわっ!」


 今度は、海賊たちが次々と上へ投げ飛ばされていく。その好きを見て、またペンが前進し始める。


「オウ!助かったぞ、ブルドック」


「鉄砲隊は任せろ。全員懐に入って殴り飛ばしてやる」


「気闘士だあ!?何でそんなやつがいるんだよ」


「くそ、銃弾が当たんねーぞ…ゴフッ!」


「違うな、お前らが下手なだけだ。この程度当てられないようならいっそ捨てちまえ」


「クソッ!皆剣を取れ!」


「させるかよ!この俺を忘れた訳じゃないよな」


「や、槍使いが来たぞ!」


「おちつけ!一度陣形を戻す。早く集まれ」


 海賊らが陣形を再結成する中、二人合流し背中を合わせ語り始めた。


「俺らはな、この手で槍術(ペン)と」


武道()を鍛えてきたんだ」


「そしてこの連携」


「まさしく阿吽の呼吸」


「双子の姉妹に、この枠を取られかけたが」


「今ここで挽回するぞ」


「「覚悟しやがれ!!」」


 意外と強かったモブの無双が始まる。

次の投稿は土曜日ダヨ

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