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ゲームは狐と共にあり  作者: フィング
第1章ゲームの初まり
5/132

5 ダンジョン散策

最近ゲームしてると「ピエン」て名前の人を見かける。


なぜだろう(;´・ω・)

 あれから数日、夏休みの勉強もしつつゲーム内でレベル上げをしていた。


 プレイヤー名【白夜】 職業:****  LV:1→16


 体力:3→6

 筋力:2→4

 俊敏:5→10

 器用:5→8

 魔力:4→6

 精神:1→2


 装備:頭=白霊狐の面[隠蔽] 体=柔軟な革鎧 足=旅人のズボン 

 靴=軽い靴 武器:****

 アクセサリー:1鑑定のイヤリング 2罠発見の目 3忍者の懐・クナイ 4空白


 スキル:なし


 レベル及びステータスがそれぞれ上がりつつあるが次第に効率が落ちてきた。

 しかしここから先のエリアはシーフ1人では難しい。相応のレベルまで上げる必要がある。


「効率的にレベルを上げるには…協力的な仲間がいるな」


 町へ戻り、中央にある掲示板にメッセージを書き込む。


『ダンジョンを共に攻略しませんか?私はシーフなので罠発見のアビリティを持っています。目的はレベル上げなので、ダンジョンから出たアイテムなどはすべてお譲りします。隙があれば援護もします』

『契約1:ドロップアイテムの分配はすべて雇い主の意向に任せる』

『契約2:自分の不手際でダンジョン攻略が失敗したと考えた場合場合、500リルを払う』

『契約3:上記はすべて、ダンジョン攻略中のみ適応する』


 掲示板は、プレーヤー同士のコミュニティの場であり、ルールさえ守ればだれだって使える。


『掲示板から、プレーヤー契約が求められてます。了承しますか?』


 さっそくお誘いが来た。

 正式な契約をここで結ぶことにより、プレーヤーは契約を無視できなくなる。


「あんたが白夜か。俺の名はジャン。よろしく頼む」

「よろしくお願いします」

「今は俺だけだが、今から行くダンジョンの前で仲間が待機している。さっそく行こう!」


 力あふれる生き生きとした雰囲気は嫌いではない。チャーム屋にいた店主とは違い、親しみやすいプレーヤーが近くにいると安心する。


 =☆☆=☆☆=☆☆=


 ダンジョンにはレベルが定められている。

 今回挑むダンジョンは罠が多く、それを看破できることからスカウトされたらしい。


「今日一緒に攻略する白夜だ。契約はメッセージで送っとく」


「…読み終わったぞジャン。さっそく中へ行こう」


「「「「おう!」」」」


 シーフの白夜、ナイト、魔法使い、剣士ジャンンといった順番でダンジョン内を進む。道中の罠は基本素通りし、それが難しい場合は遠くからクナイで事前に作動させる。


「…!皆さん奥から足音が聞こえます」


「分かるのか?」


「はい。耳はいいので」


 これは白霊狐の面の効果だ。狐らしく五感が優れている。


「よし、みんな前に出ろ。モンスターがこの先にいるらしい」


 白夜は下がり、他の3人が前に出る。


「行くぞ!スラッシュ…三連斬!」


 相手は5体のゴブリン。初めにジャンが切り込む。

 1体は討伐され、もう1体は瀕死となる。残りのゴブリンは一斉に飛び掛かるが、全てナイトの男が防ぎそして叫ぶ。


「挑発!」


 スキルにより、相手の注目が集まる。


「ファイア・ランス!」


 次の瞬間、炎の矢がゴブリンに降り注ぐ。

 詠唱が終わるまで2人が時間を稼ぎ、魔法で焼き払うまでの動きがスムーズだ。

 しかし…


「残り1体はどこだ!?」


 瀕死で隠れたゴブリンが見当たらない。次の瞬間ジャンにめがけてゴブリンが飛び出してきた。


「グギャー!…ギャッ!?」


 が、白夜のクナイでとどめを刺される。


「お、ナイスだなお前」


「ありがとうございますジャンさん」


 この後も、戦闘などがあったが大きな問題は起きなかった。


 一通り探索も終わり、帰る途中に手にしたアイテムなどが分配された

 その時からだった、違和感を感じたのは。


「…ん?」


 ナイトと魔法使いの2人から喜びや達成感などの感情が見れず、代わりに敵意が感じ取れた。それはおそらくジェンや自分にに向けたものだった。


「ジェンさん」

「なんだ白夜?」

「あの連携から3人は顔見しりだと拝見しますが…」

「いや、2人は昨日会ったばかりさ。でも彼ら自身は元から知り合いらしいぜ」

「そうですか」

「なんか気になることでもあったのか?」

「いえ、特には」

「?」


 ジャンは気づいていないが、彼らは少々危ない気がする。

ブックマークの評価本当にありがとうございます。


あくまで趣味で書いた凡人作品ですが、面白いなどのコメント・ブックマークは作者のモチベーションを上げます。


予定では、毎週金曜23時に投稿していきます。

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