39 影人とは
ふー…間に合った間一髪。(*´з`)
狐影の時は白霊狐の能力を使用することができない。それは、種族及び役職が違うからだ。
狐影の種族名は【影人】である。説明には、あらゆる種族の影から生まれた亡霊。影を操り影となる…ということらしい。
今夜、影人の持つスキルおよび特性を使い狩りをすることにした。
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夜は昼間に出現しない高レベルモンスターが徘徊する様になる。本来、プレーヤーどうしで協力し合うのがセオリーだ。しかし、狐影はソロだった。
「そもそも、自分は黒くて見えないから連携なんて取れないだろうけどね」
グラントスに売られている暗視のポーションを飲めば、暗闇は消え去り見えるようになる。しかし、狐影の持つ特性があればその意味をなくす。
影人の特性【ブラック・ミスト】は周囲の闇を濃くし、その闇に溶け込む種族特有の能力がある。そのため暗視のポーションを飲んでも視界の一部が黒く染められてしまうらしい。
近くのプレーヤーから「目ガーーー!」とか聞こえるが多分大丈夫だろう。
その特性は敵モンスターにも有効だ。遮蔽の少ない草原にもかかわらず、何者も狐影の存在に気づく様子はない。感知能力の高いトラップスパイダーでさえ。何故か鳥肌が立つが気のせいだろう。
「ここからは…シャドー・コーティング」
己を闇に染め、影に擬態するスキルだ。その状態で切り裂かれた者は…
「確実な死へと追い込まれる」
トラップスパイダーはその一撃により仕留められた。その際に散った光の粒子は、本物の鮮血のようにも見えた。
不意打ちであれば即死クリティカルに、そうでなくてもダメージ倍増となる。クールダウンは敵を一体倒すたびに解除され再度使用可能となる。
「よし。そろそろ次のスキルを試そう」
近くの木々を見つめ、足場になりそうな枝を探る。前回の様に枝が折れ落下したなんて事が起こらないように、慎重に見極めた。
「あそこがよさそうだな…シャドー・ムーブ」
一瞬で高い木の枝へワープした。その間は無音のため、背後にワープされても気づけないだろう。その場所から新しい獲物を探る。
この繰り返しで、休むことなく獲物を狩り続けた。
空を描く鮮血と共に狐は舞う。光り無き時間に開かれたパフォーマンス。
ただし、それを目視出たきた者はいなかったという。
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朝日が昇り、広い大地と散りばめられた大量のアイテムがあらわとなる。
そんな異常な光景にプレーヤーは、驚きを隠せなかったそうだ。
「ちょっとやりすぎたかな?スキルは大体確認できたけど特、少し手数が少ない気がする」
狐影の持つスキルは基本一撃必殺の奇襲スキルばかりだ。影の中でしか真価を発揮できないという欠点もあり、正直に言って弱いのだ。
その弱点を補うためにも、一度グラントスへ戻ることにした。
ちなみに、散らばったアイテムは持ちきれないので放置することにした。今頃多くのプレーヤーが群がってることだろう。
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