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ゲームは狐と共にあり  作者: フィング
第3章ゲームの行く末
38/132

37 ステータスは改変されました

 緊急メンテナンスは意外にも早く終わっており、日付をまたいで約1日程度しか経っていなかった。前回はサーバーの集中で30分待ちだったので心配だったが、今回は特になんともなかった。


「…溺れる!またここかい」


 池から白い狐が顔を出す。これで3回目だ。


 せっかく鉱山都市グラントスに着いた矢先、アップデートによる強制送還。結局、バグは後を絶たないようだ。こちらも運営も苦労の連続だ。


「まあいいや。ポジティブに考えよう」


 実はこの場所でやりたいことがあったのだ。白霊狐やそれに関わる情報を収集する方法として動画配信を利用しようと考えていたのだ。

 VRゲームが流行していいる今、その実況動画は人気を誇っている。その波を利用し情報を集める計画だ。


「さて、撮影開始」


 この撮影の中で喋ることはない。その代わり、移動手段について考えることにした。

 

(ここに飛ばされたのは今回で3回。でも、飛ばされなかった時もあった。その違いはなんだ)


 ゲーム開始日、炎竜との戦いの後、アップデート後の今。これらに共通点はあるだろうか?


(共通…この場所に行きたいと願ったから?自分探しのヒントを見つけるため、この場所を撮影するため…でも、ゲーム開始日はそんなことなかった)


 そうこう考えるうちに撮影は終わった。3分にも満たない短い動画だ。

 

「この場所で、何か見逃したものがあるか…ん?」


 あの狐の像が目に入った。それは古くも原形をとどめている数少ない遺物であり、感じとれるものあった。人の持つ感情がうっすらと。


 そっと触れてみると淡く光を放ち、()()した。


『起…動…再…起動…中。この場所をワープポイントとして再登録しました』


 急に石像が話し出したことに驚きを隠せなかったが、再起動という言葉に疑問を覚えた。再起動ということは、以前から起動させていたということだ。


「つまり、気づかないうちに設定していたのか。スキル欄に載って無かったってことは固有能力か?」


 確認するためにステータス・ボードを開く。明らかに小さくなったステータス・ボードを…。


「名前と役職と装備…ほかはどこ行った。消えてるぞ!?」


 バグ…というよりは、バグに対する対抗策なのだろう。頻繁に文字化けするなら、消してしまおうといった考えなのだろう。雑な仕事しやがって。


「スキルは…問題なく使えてる。動きにも変化はない」


 ステータスは、メンテナンス前と変わりないようだ。


 次に狐影に姿を変えるとステータス・ボードも変化した。相変わらず背が低いままだが。


「白霊狐のスキルは…使えない。でも、スキルはある」


 なんとなく使い方が分かる。まるで()()()()()かのように。


「スキルは…影?武器もいろいろ装備できる。早くグラントスへ行くべきだな」


 スキルの検証はまた今度にすることにした。今は、グラントスまでの移動が大事だ。


「しかし、あの距離をまた移動するのか。今後もここに飛ばされる可能性も考えると…」


 不思議と冷静だった。何を思ったのか「白夜」に戻りそっと唱える


「転移…」


 その途端視界が光に包まれ、自然あふれる風景から石造りの壁と変わっていた。背後には見覚えのある狐の像がある。


「ここは、グラントスにある裏路地?いや間違いない」


 難なく移動できた感動と、前回の移動した時間は何だったのかという絶望が同時に襲うのだった。

あくまで趣味で書いた凡人作品ですが、面白いなどのコメント・ブックマークは作者のモチベーションを上げます。


投稿日は、毎週土曜朝5時に投稿いたします。楽しみにしててね(*^-^*)

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