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ゲームは狐と共にあり  作者: フィング
第1章ゲームの初まり
3/132

3 下準備は徹底的に

投稿し朝起きてみてみるとすでに星の評価つけられてる。

あれ?一作目よりいいもの書けてる?(;´・ω・)

 プレイヤー名:白夜。彼は今、本来ログインされるべき場所へ来ていた。


【始まりの町:ローレン】


 看板にはそう書いてあった。

 町に来る最中は【不可視の術】が優秀で【狐の宝霊術】は結局使用することはなかった。


「はあ…この噴水付近でログアウトしよう」


 疲れた表情を出しながらも『キャラ作成スキップ』のバグについて前例があるか調べるためみログアウトするのだった。


 =☆☆=☆☆=☆☆=


 《ゲーム公式サイト》

『雨が止んだのに乾かない』『足がすり抜ける地形があった』『ゲームにログインできない』

 などなど…


「…やっぱり、キャラクター作成スキップのバグは前例がないと」


 パソコンで得られる知識は多いが、書かれていない内容だってある。

 また、例の【白霊狐の面】についてだが、譲渡不可の装備はもちろん譲渡できないらしく初心者ボーナスでもないようだ。


「これは真面目にチート扱いされかねないのでは?」


 少なくとも初心者が持つべきではない装備だ。現時点で公表されてるアイテム・装備の一覧を見ても一致するアイテムはない。今のところチーターの報告はないらしいが、心配で心配でしょうがない。


「こういう時に誰も頼れないのがつらいな」


 つくづくボッチの苦しさに頭を抱える。

 親は外国にいるので連絡は控えており、代わりに筆記の手紙が送られてくる。


「…もう夜の7時か」


 作り置きのご飯を食べ、風呂に入った後すぐに寝た。


 実は明日から夏休みだ。もしかすると父親はそれを見越してゲームを送ってきたのかも知れない。最高と最悪のどちらの夏休みになるかは努力次第となりそうだが…。


 =☆☆=☆☆=☆☆=


 空が少しずつ青く染まり、セミがうるさく鳴き始める。


 起床し朝食などを済ませてすぐゲームにログインした。

 その時点で時計は3時25分を指していた。その時間の東京サーバーは人が少ない。


「まずは武器屋へ行こう」


 前日に調べたことを元に、今日のスケジュールを決めてある。


 武器屋では、装備可能な武器を探すために来た。


「剣はダメ。ナイフも弓も盾も杖も…」


 結論からして何も装備できないということらしい。


「まあ、めげずに次の店だ!」


 次はチャーム屋だ。チャームとは腕輪や首飾りなどのことで、種類によってさまざまなアビリティをプレーヤーは得ることができる。


 おしゃれな看板が目立つの店に入ると、外人らしき男性が話しかけてきた。


「イラッシャーイお客さん。君は初めてだね?」


「…え?あ、はい」


「初めての君にはコレをプレゼント!」


『チャームくじのチケット×3をゲットしました』


「ファッ!」


 急なことでつい目を回す。要するにくじ引きでチャームをゲットしろということらしい。


「コレコレ、ここにチケットを入れるとくじを引けるよ!」


「あ…はい」


 おそらくイベントの1つであり、初めて来店したプレーヤーは全員同じことをされているのだろう。言われるがままにくじを引くと、取った紙がチャームに変化した。


【鑑定のイヤリング】レア度1

 鑑定をするためだけに作られたイヤリング。

 鑑定とつぶやけば対象のステータスと情報を見れる。


「鑑定のイヤリングか。イイネ!俺は仕事に戻るが是非ともまた引いてくれ!」


「・・・。」


 正直このタイプは好きになれない気がする。

 このゲームのNPCはAIでできているが決まったのセリフしか話さない。今後のアップデートで感情表現が追加される予定らしいが、それはまだ先の話だろう。


「まあとりあえず、残りも引いてみるか」


 2回目のくじの結果はこちら。


【罠発見の目】レア度2

 罠を感知するモノクル眼鏡。

 ダンジョンやプレイヤーなどが仕掛けた罠を看破する。ただし、頭装備を付けた場合は装備できないか頭装備に組み込まれる。


「よさげなのが出たな。これでシーフとして役立てれるぞ」


 シーフ専用と書かれてたがこちらは難なく装備できた。やはりバグだろうか。


 そして3回目。


【忍者の懐・クナイ】レア度4

 装備にクナイを忍ばせれる特殊なチャーム。

 最大6本装備され、武器として扱うことができる。

 視界から消えたクナイは1分後に補充される。


「レア度4ってことは、それなりにいいチャームだよな?」


 現時点で実装されているのはレア度5まで。だとすると当たりを引いたのだ。


「これもシーフの武器として扱えるな!でもなんだか都合よすぎないか」


 自分のチーター疑惑に悩む。偶然であってほしい。

 店を出た時点で朝の4時過ぎになっており、ログイン数も増えている。


「今度は狩りだ。今の実力でどこまで通用するか…」


 苦労の末やっとスタート地点へ立つことができた。

 これから記念すべき最初の獲物を求めて、門へと向かうのだった。

ブックマークの評価本当にありがとうございます。


あくまで趣味で書いた凡人作品ですが、面白いなどのコメント・ブックマークは作者のモチベーションを上げます。


予定では、毎週金曜23時に投稿していきます。

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