27 仮想のライバル
あ~…(;´・ω・)。予約投稿が尽きる…
空飛ぶ船で移動している最中に、炎竜に襲われた。
そこで、一人のプレーヤーが船を飛び出しドラゴンに立ち向かった。
しかし、炎竜の力は凄まじく勝つことは不可能だった。
プレーヤーは負けを認め、死を覚悟する。
だが、飛んできたのは攻撃ではなく言葉だった。
『何故諦める?』
プレーヤーは語った。
『目的は既に果たした』
そのような答えを返すと炎竜は、笑いだした。
ここは【グランド・エデン】と呼ばれるバーチャルゲームの世界。
なのにもかかわらず、これほどのストーリーが繰り広げられるとは誰も想像できなかっただろう。
思わず、ゲームかどうかを疑ってしまった。
=☆☆=☆☆=☆☆=
腹に響く爆笑がようやく止んだ。
『はー。今まで様々な強者と戦い勝利していたが、このような形で負けるとは思いもしなかった』
「そ、そうですか」
『なんだ、さっきまでの威勢はどうした?さっきまで強者の目をしていたはずだが…』
「そんな威勢は、笑い声と共に消えていきました」
『ふむ、おかしなことを言う。今すぐにでもお主を殺せるというのに』
「ですが、戦う気はもうありませんよね」
『なぜそう思う?』
「あなたから、戦いたい感情が無くなって…いるからです」
ふと疑問を抱くが、続けて炎竜は話し出す。
『ほう、お主は感情を読み取れるというのか。そんな人物、今まで1人しかいなかったな』
「え⁉」
『そういえば、その者も白い耳と尻尾を持った種族だったな』
炎竜の言葉に戸惑いを隠せない。
そもそも、感情を読み取る能力はゲームを始める前からすでに持っていた。
あらゆる疑問が、心の奥底から湧き上がる。
[感情が読み取れるのは普通じゃない]
[何故最初から種族が決まっていたのか]
[何故キャラ作成が中断されたのか]
[自分の能力を当たり前と認識していた]
[何故自分は不可思議な能力を持っていたのか]
[ゲームで自分と同じ境遇の人物が存在した]
訳が分からなかった、何も考えられなくなった。
この状況から逃げたい。そんな一心でログアウトのしようと画面を開いた。
『何に怯えている?』
その一言で、ハッと我に返った。
見上げるとそこには炎竜がいる。だが、ぼやけててよく見えない。
白夜の目には涙が浮かび上がっていた。
息も荒く、大量の汗も流れてた。
「自分が、怯えていた?」
『少なくとも、我にはそう見えた』
「それほど、顔に出ていた?」
『誰が見ても分かるぐらいに』
炎竜の表情は変わらない。それでも心配してくれていると良く分かる。
『恐怖を知らぬ我には理解できんが、怯える者は幾度も見てきた』
「…」
『恐怖に沈めば、心を失う。できればお主にはそうなってほしくない』
まさか、NPCに慰められる日が来るとは思わなかった。
それでも、重く強い意志が響いてくる。
『我が名はフェルドラド。いつかまた戦おうではないか』
雲を切り裂きながら、嵐のように立ち去って行った。
白夜はうつむいたまま、町にテレポートして帰るのだった。
=☆☆=(゜-゜=☆☆=
新モンスター、について語るスレ(非公開)
01無名:今回新しく、炎竜といったモンスターが出現した。情報元は、あの『狐の羽衣』のリーダー本人の物だったので間違いはないだろう。
02無名:場所は空中。船で島を横断する際に突然現れた。とても見たい。すごく見たい。
03無名:というわけで、それらの情報を集め明日また語り合おう。
04無名:了
05無名:量
06無名:…[05無名]よ、この場面で打ち間違えるかよ。
白夜の知らない間にも、プレーヤーたちの会話が行われるのだった。
あくまで趣味で書いた凡人作品ですが、面白いなどのコメント・ブックマークは作者のモチベーションを上げます。
投稿日は、毎週土曜朝5時に投稿いたします。楽しみにしててね(*^-^*)




