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ゲームは狐と共にあり  作者: フィング
第3章ゲームの行く末
22/132

21 レベル上げしてただけなのに

プレイヤー名【白夜】 職業:白霊狐 LV:26→29+☆1


体力:7

筋力:6

俊敏:13→14

器用:10

魔力:8→10

精神:2


装備:頭=白霊狐の面 体=宝霊・白狐(ほうれいびゃっこ)

   足=身軽な短パン(軽)

   靴=黒狼の靴(俊敏+5) 武器:真意の武具[固定]


アクセサリー:1鑑定のイヤリング 2罠発見の目 3忍者の懐・クナイ 4空白


スキル:ファントム・ミラージュ 空歩 瞬歩


 レベルを上げるため草原を駆けまわっている。

初めこそリアルなモンスターに戸惑っていたものの、慣れると今まで通り動けるようになった。


 ちなみに、設定画面で『リアル加減』が追加されており、モンスターの見た目に補正を入れられるらしい。白夜は5だった設定を4に引き下げた。これだけでも十分怖さを減らせた。


「もう少しでレベル30…あそこのロックを倒せば」


 ロックという名のモンスターに向かって駆け出す。不可視の術を使用し不意打ちクリティカルを狙う。


(狙うは細い胴体…んん⁉)


 危険を察知しため横に飛び移る。


[ボゴオオン!]


 すると狙ってたモンスターが砕け散り、炎の矢が突き抜ける。


「あっぶな!あのまま突っ込んでたらあれをくらってた」


 砕けた破片と焦げた草を呆然と眺める。


「百発百中!お見事です」


 遠くから聞こえる話声の方向へ振り向く。そこににはあの闘技場で見たことのある人物だった…


 九本の尻尾と耳を持ち、黄金色の髪をなびかせ、赤と黄色の背景に金色の狐が刺繍された着物を羽織っている。

 その名は『ホムラ』…『狐の羽衣』のギルドマスターであり同じ狐の仲間。


 彼女は周りのプレーヤーを散開させアイテムを拾わせに行った。

 ホムラも眼鏡のプレーヤーと共に白夜の近くに落ちてるアイテムを取りに来た。


「ホムラ様、わざわざ回収せずとも我々が…」

「気にせずともよい。我もゲームを楽しむ身…これぐらいなんてことないさ」


 そう言いつつ、素材をインベントリにしまう。


 悔しいが、早い者勝ちがこのゲームのルールなので諦めるしかなさそうだ。

 不可視の術を発動したまま、この場を離れようと立ち上がると、ホムラがこちら側を睨む。


(え⁉)


 ホムラの足元から閃光が放たれ、白夜に迫る。

 とっさの判断で瞬歩を使い避けるが、あと少し遅ければ地面から放たれた物に当っていただろう。


「よけられたか…貴様何者だ!」


 不可視の術を発動してたが、彼女にはばればれのようだった。潔く術を解く。


「何者、と言いますと?」


 2人の間に冷たい空気が流れる。それに割って入ってきたのは…


「まさか、またホムラ様を狙った暗殺者ですか⁉なんてしつこい」


 ホムラと共にいる眼鏡のプレーヤーだ。

 彼女の声が響いたのか、アイテム回収をしてた方々が集まり白夜を囲む。


「はあ…そちらの事情は知りませんが攻撃する必要あります?」

「とぼけないで、もう何度目だと思ってるのよ!」

「いや、自分は暗殺者はありませんよ」

「言い訳は聞きません。PKされたくなければ今回の首謀者について洗いざらい話しなさい!」


 どんな確証を持って暗殺者だというのか分からない。だが一方的な言い方に少しイラっとした。


「あなた、何を根拠に行ってるんですか?」


 声色を変え、眼鏡のプレーヤーを睨む。

 彼女は少し後ずさりする。


「こ、根拠ってあんな不自然な動きをしてたら…」


「こっちは姿を隠してモンスターに奇襲を仕掛けたら、それがどっかの誰かに取られた上に危うく巻き添えになるところだったんですよ。しかもこっちに気付くなり攻撃して『何者だ!』と叫んで暗殺者呼ばわりされて…もろ迷惑行為じゃないですか!」


 全員ポカーンとした表情になる。白夜はすっきりしたといわんばかりに深呼吸をする。


「…!だ、だまされませんからね。わたしゅ…」


ここぞという場面で噛んだせいか顔を赤くししゃがみこむ。よっぽど恥ずかしかったのだろう。


「~!もう怒りました。許しませんからね!」


 周りに攻撃するように命じる。


「え…でも」

「いいから早くいきなさい!」

「は、はい!」


 数人のプレーヤーが襲い掛かってくる。だが白夜は至って冷静にクナイを構えるのだった。

あくまで趣味で書いた凡人作品ですが、面白いなどのコメント・ブックマークは作者のモチベーションを上げます。


投稿日は、毎週土曜朝7時に投稿いたします。楽しみにしててね(*^-^*)

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