19 運営の嘆き2
運営の嘆き第2弾です。
前回の『運営の嘆き1』より少し長めです。
《バーチャル式会議室》
『これから、会議を始める』
『今回の議題ですが、グランド・エデンの紹介映像を作成と大型アップデートについてです』
『そこでバーチャル・ファイターのプレー映像を使う予定だ』
『バーチャル・ファイターの購入率はどうだ?』
『グランド・エデンの公式掲示板にて、我々が宣伝した日から売り上げが上昇しております』
『あれでよく広まりましたよね。訓練場が欲しいって人が多かったですけど』
『プレー動画も日に日に増えておりますよね』
『グランド・エデン内の有名人からも何人か動画を出し始めてるそうです』
『であれば、彼らのプレイ映像を使わせてもらおう。無論、了承を得てからな』
『承知いたしました』
『会長、その映像は大型アップデートに合わせて出す予定ですか?』
『ああ。ハッカーのおかげでアップデートが早められたからな』
『ほんと何者なんでしょうね』
『わからん。だが変に詮索するのは危険だ。続けて放置するように』
『承知しました』
『まあ、そいつのプログラムを入れるだけですし楽勝ですよ』
『ほう。今回のアップデートはあのハッカーが作ったプログラムを複数導入するが、加えてNPCに感情も組み込む。画質も上げてハッカーのプログラムに劣らないものにすのだぞ』
『え?感情表現なんてまだ先のアップデートのはずでは…』
『安心しろ。残業手当は出してやるさ。ははははは』
『『『『( ^ω^)・・・』』』』
『ああああああああ!嫌だああああああ!』
『残業怖い残業怖い残業怖い残業怖い残業怖い残業怖い残業怖い残業怖い』
『ゆ、許してくれええええええ!!』
『オワタ…グハッ!』←999ダメージ受けた
『時間もないしな。今すぐにでも取り掛かれ』
『『『はい!!!』』』
『は…い…グフ』(+_+)チーン…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『残業ー死ぬー…』
『蘇れ…お前には家族がいるだろ…グハッ!』←39歳独身は自滅しました
『すみません。新しく映像の使用許可が出ました』
『誰からだ?』
『白霊狐さんです』
『ああ…あいつね。今頃どうしてんのかな?』
『映像送りますので目を通してください』
『子供のころは動画見てて飽きなかったけど、今は何も見たくない』
『バーチャル空間で仕事できれば負担が減るのにな』
『部長から許可もらってきますか?』
『いいのか?よろしく頼む』
『システムの構築頑張ってくださいね』
『あ!ちょ、ちょっと待…はぁ、もう嫌だ』
『映像流すそ…て、どうした?』
『仕事増えた』
『…ドンマイ』
~映像視聴中~
『…なんだこれ?』
『あれ?白霊狐って人間だよな』
『いや、本物の幽霊かもしれないぞ』
『やめろよ、今の俺たちじゃ幻覚を見かねないんだぞ』
『…この映像は結構使えそうだな。白霊狐には有名人になってもらおう』
『話をそらしやがった!』
『いや俺、ガチな霊感体質だから』
『マジかよ』
『これ、クライマックスに使えそうか?』
『いや、白霊狐は本物のプレーヤ名じゃなかったはずだ。プレースタイル的に謎の人物って立ち回りのはずだし、最後の辺りに組み込んで強者感を出せばいいんじゃない?』
『そういえばお前、会長からそいつの監視を任されてたっけな』
『紹介映像に使うのはいいが、個人のプレイスタイルを考慮なきゃな』
『よくそこまで頭が回るな。ドリンク何本目だ?』
『お前が仕事増やされてた時に3本目を…』
『そうだ、増えたんだった。過労死しても転生してスローライフ送れるかな?』
『そんなの夢物語だろ』
『うう…俺はいったい何を』
『おお、彼女いない歴=年齢の人。起きたか』
『ぐほぉ…!』←フレンドリーファイアで死亡しました
『やめろよお前。俺より先にそいつが死ぬぞ』
『大丈夫だ。もう死んでる』
『それもそうか。ああ、転生が科学的に証明されるのはいつだろうか…』
『それ、異世界がある前提で話してない?』
『ねえ君たち。映像見終わったなら手を動かしなさい。こっちも大変なんだから』
『『了解…』』
『り…了…解』←力尽きました
彼らの苦労を知らないプレーヤーたちは今日も楽しくゲームをプレーするのでした。
あくまで趣味で書いた凡人作品ですが、面白いなどのコメント・ブックマークは作者のモチベーションを上げます。
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