17 狐は踊る
小説を書くときに考えるストーリー。
自分は、和風メドレーやケルト音楽などの曲を聴きながら
考えます。
というよりも、勝手に頭に曲ならではの風景が思い浮かびます。
見ていられなかった。
無防備な彼女へ容赦なく襲い掛かる野蛮な大男。
なぜだろう、赤の他人なのに。
(大会がめちゃくちゃにされたから?)
「違う…」
(展開がつまらないから?)
「違う…ただ…傷つけられる彼女を見てられないんだ!」
狐の化け皮を解き、本来の姿をさらしガラスを割る。
その音は会場に大きく響いた。
=☆☆=☆☆=☆☆=
「俺の優勝は譲らねーーーー!!」
乱入者は叫ぶ。だが彼の振るう斧にかすりもしない。
ただ白夜は可憐に美しく舞い踊ってるだけだ。
「俊歩」
同時に不可視の術を使用した。会場から白夜の姿が消える。
「ファントム・ミラージュ!」
今度は大男の周りを出たり消えたりする分身に襲われる。
「ぐあ、が…負けるか!!!」
しびれを切らした乱入者が波動を周りに飛ばす。
分身は全て飛んでいき消えていった。
「くそ、どこだ!」
今度はクナイが背中に飛んでくる。
白く燃えるクナイは乱入者に膝をつかせる。
「っぐ…うぬう…なんだ?」
「ライフ・ザ・ドレインだ。容赦はしない」
声だけが響く、が姿が見えない。
「くそ…ぬ!?」
狐の集団が大男を取り囲む。その白銀の狐はとびかかりそして、閃光と共に爆発する。
「ぬおおおお!?」
その攻撃で体力を赤色までもっていく。
「負けるかー!」
黒と赤のおらが噴き出し立ち上がる。
「キラー・バーサーク」
背中のクナイを抜くとより多くのオーラが噴き出す。
クマのような見た目は一変し鬼の姿に変貌する。
「うおおおおおおおおおお」
強化された波動が放たれる。
観戦者の何人かが逃げ出してる。
「どぉ・こぉ・だぁー!!」
「うるさい!」
異質な気配が途切れる。
乱入者は肩から腰に掛けて斜めに切り裂かれる。
圧倒的だった。乱入者は決して弱くなかった。
『な…』
実況者も困惑してるようだ。
「…ねえ、あなた何者?」
ヨロヨロ歩み寄ってくるホムラに白夜は答える。
「自分は白霊狐。君と同じ狐さ」
ホムラはハッとする。彼女もまた金霊狐の職を得ている。この共通点にやっと気づいたのだろう。
続けて語り掛ける。
「それは役職でしょ、本当の名を…」
「ウガーー!!!」
上半身だけの乱入者が2人に飛び掛かる。恐らく道連れのスキルかなんかだろう。
だが2人にそれは通用しなかった。
「「黙れ!」」
お互いのオーラをまとった拳で顔面を殴り粉砕する。
それはスキルでも何でもない。ただその攻撃は強烈な一撃となった。
「…今は名を出さない。だがいつか時が来た時に」
「!?まって…」
白夜は瞬歩と不可視の術を使い会場を後にした。
=☆☆=☆☆=☆☆=
《掲示板》
1無名:昨日の試合を知らないものなんていない。過去にない大事件が起こった!
2無名:いや試合に関してはまだ2回目だろ。大げさだなw
3無名:さてはおぬし、大会の一部始終を見てないな!
4無名:いや、動画でなら見たよ。ゲームであんなことあるんだな。
5無名:いや運営も予想外みたいだったな。
6無名:乱入者の名前「パンドラ」ていうらしいが、一か月アカウント停止になったようだ。
7無名:悪に制裁を!
8無名:まあ、大会めちゃくちゃにしたからな…
9無名:それよりも、あの白霊狐ってさ「狐の放浪者」ってやつと同一人物じゃね?
10無名:それ俺も思った!
11無名:狐の…何そいつ?
12無名:コメントに現れた謎のプレーヤだ。
13無名:謎のって…でもパンドラっていう乱入者は調べれば出たけど
そいつに関しては情報がないんだよな…。
14無名:まさしく狐の亡霊だな!
15無名:結論がそれでいいのか…
掲示板は全てこの事件一択になっていた。
だがこれは始まりに過ぎない。
あくまで趣味で書いた凡人作品ですが、面白いなどのコメント・ブックマークは作者のモチベーションを上げます。
投稿日は、毎週土曜朝5時に投稿いたします。楽しみにしててね(*^-^*)




